ディーラーの車検、点検は本当に高いのか?現役の営業マンが大暴露

まず、ディーラーの対抗となる存在に、オートバックス、イエローハットなどのカー用品のビッグチェーン店や、全国各地にあるガソリンスタンドがあります。

これらと比較して、ディーラーの整備が高いと言われる理由を深堀していきたいと思います。

そもそも仕入れ量が違う

小売業では商売の基本中の基本である「大量仕入れ」をすることによって、商品1個に対する単価が下がるのは周知の通りです。

で、これを実践しているのがカー用品店やガソリンスタンドなんですね。

大量に仕入れた商品を、全国各地にあるお店で大量に売る。これを繰り返すことによって低価格を実現しています。さらに、大量に仕入れた商品が売れ残ったとしても、定期的に開催される「セール」で完璧に売りつくすことによって、ちゃんとリスク回避も出来ちゃっています。

対してディーラーはと言うと、この強みがありません。ディーラーも全国各地に無数に店舗があるように思いますが、それらの経営者は全く違うのです。

例えば、カローラ店にしても、看板をよく見てみるとトヨタカローラ〇〇といった具合に、〇〇に入る名前が違う事に気が付きますが、この〇〇が違う分だけ経営している会社が違う事になります。同じカローラ系列であっても、実は経営会社が4つ存在する都道府県も存在します。

つまり、無数にあるように感じるディーラーの数は、実はそれほど多くないと言う事です。同じ都道府県内に、多くて50店舗、少ないと10店舗ほどしか店舗を持たないディーラー会社も存在しています。

これではカー用品店やガソリンスタンドのように、大量に仕入れて大量に売りさばくことができないので、商品1個の価格にどうしても差が生まれてしまいます。

取り扱っている商品が違う

現場で仕事をしていると、お客様からよくこのように言われます。

「市場価格と同じレベルなら交換してもいいよ」と。

ここで言う市場価格とは、まさにカー用品店やガソリンスタンドの価格という事になりますが、残念ながら同価格にはできないケースがほとんどです。

それはなぜかと言うと、取り扱っている商品が違うからです。

安かろう早かろうと言われるように、バッテリーやタイヤなどの消耗部品は「安いと消耗も早い」と言われています。カー用品店やガソリンスタンドの商品は、ディーラーよりもちょっとだけレベルの低い商品を低価格で販売しているのが現実です。

対するディーラーはと言うと、カー用品店やガソリンスタンドとは違って「確かな信頼・安心・安全」を生業として商売しているので、安かろう早かろうの商品を取り扱う事はできません。それをしてしまってはディーラーの存在意義がなくなってしまいますからね。

とりわけ良い商品とまではいきませんが、最低限(中~上)の取り扱いしかしていないので、韓国産や中国産のように安いバッテリーやタイヤなどを販売することは不可能となっています。

また、在庫をほとんど抱えていないため、「在庫処分セール」をディーラーが開催することは滅多にありません。その代わり、販売する商品は常に最新版となっているので、カー用品店やガソリンスタンドのように「型落ち商品」を扱う事がない点も、いい意味でも悪い意味でもディーラーならではと言えます。

工賃が違う

これはハッキリ言ってどうしようもありませんが、工賃そのものが違っているため、結果的に価格に差が出てしまいます。

工賃の仕組みは「1時間あたりいくら」と設定されていますので、カー用品店やガソリンスタンドはこの「1時間あたりの工賃」が安いという事になります。

ディーラーの工賃は平均で「1時間あたり8000円強~9000円」程度で設定されていますが、実はオートバックス等でも工賃はほとんど変わりません。

「え?じゃー工賃高くないじゃん!」

と思う方もいると思いますが、ここからがカラクリになります。

カー用品店やガソリンスタンドは商品自体も安いですが、この商品を取り付ける工賃をセットにしてさらに値引きしている為、結果として安い工賃となります。

ディーラーでは工賃や商品単体に値引きという概念がないため(10%オフなどの決まり文句はある)、販売において値段の操作が自由に許されているカー用品店などは「商品+工賃=大幅値引きが可能」というカラクリが起きるのです。

このような機転が利かないディーラーでは、いくら交渉したとしても「会社の方針」というかディーラーの暗黙のルールなので、一切融通が効きません(値引きしたい気持ちはめちゃくちゃあるw)

基本料金が違う

次に、基本料金の設定金額の違いについて紹介していきます。

車検や点検の基本料金(整備点検の工賃)というのは、受けた事のある人には分かりますが「12ヵ月点検基本料金」や「車検整備基本料金」といった具合に、一通り整備をするお金を基本料金として請求しています。

実際に整備を進めていくと、交換が必要な部品等が出てくるわけですが、そうすると基本料金にプラスして請求する流れとなります。

で、ディーラーの車検や点検は高いとよく言われていますが、残念ながらそれは事実となります。車検や点検にかかる基本的な整備料金は各会社が独自に定めていますが、どこもそれほど大きくは変わりません。

ディーラーを除いては、、、

点検の基本料金の差額はせいぜい数千円程度ですが、車検となるとその価格差は2万円程度にもなるケースが多いです。特に、車検を格安で提供しているようなコバック等と比較すると、ディーラー車検はかなり高いと感じるでしょう。

しかし、車検を通すためにはあらゆる条件をクリアしないといけない所を、安さを売りにしている車検整備会社は交換が必要な部品であってもそのまま通してしまう傾向にあるようです。もちろん、車検は通るけど「近々交換が必要になるであろう部品」もスルーしています。

本格的な整備を目的とした車検という機会であっても、ただ車検証を新しくする程度で終わらせてしまった結果、車検後数カ月で調子が悪くなった、高額な交換部品が出てきたなどのクレームも発生しているようです。

ディーラーは確かに基本料金や部品代は高いですが、しっかりした整備士によって手抜きのない整備が行われているため、やはり安心できるのではないでしょうか。

最低限、車検はディーラーで行い、高額な交換部品が出てきた際は後日カー用品店等で交換するなどの対処をしましょう。

ただし、もう何年も乗るつもりがなく、新しく買い替えを検討している。廃車を検討しているなどの場合は、そもそもお金をかけてしっかり整備をする必要がない為、格安車検で済ませればいいと思います。


まとめ

いろいろ書きましたが、部品代、工賃、基本料金のすべてにおいてディーラーは高いという結果になりました。

やはり噂通りでしたが、ディーラーの名に恥じぬよう、ちゃんとした品質の高い部品、丁寧かつ手抜きのない作業を行っている点は最大のメリットになるのではないでしょうか。

また、故障や不具合、異音等を点検や車検の際に発見した場合は、メーカー保証やディーラー保証によって無償で修理が可能となるケースが多いです。

よって、大事な愛車を長く乗っていきたい人は、少々金額が割高であってもディーラーで整備を任せることをオススメ致します。

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2019年10月1日

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