現在の新車市場では、国内外問わず全メーカーがSUVに力を入れています。日本だけではなく、世界でSUVブームとなっているところへ、レクサスから超高級SUVが投入されるという情報があります。
SUVといっても【LX】のようなクロカン系ではなく、【RX】のようなフォルムをしたシティ派SUVとして新たにラインナップに加わることになるそうです。
SUVの定義も今ではいろいろ
過去の市場から言えば、レジャーに特化したSUVが人気で、タフさ・悪路での走破性・信頼性が重要視されていましたが、今のSUVブームでの定義はさまざまです。
その証拠に、ポルシェ・ランボルギーニといったスーパーカーメーカーだけではなく、ベントレーやロールスロイスといった超高級車メーカーからもSUVが投入されています。
この超高級価格帯のSUVを求めるユーザー層は一定数存在し、国産メーカーとしても参入したいカテゴリーとなっていますが、そういった車を求める超富裕層が納得できるレベルで提供できるメーカー&ブランドがかなり限られているのが現実です。
そういったことから、国産メーカーでは【レクサスブランド】が唯一、それに該当するのではないでしょうか。
レクサスLF
レクサスが現在開発を進めているLFは、2018年のデトロイトショーに出展したコンセプトカー「LF 1リミットレス」の市販モデルとなります。
これは、レクサスの最高級セダン【LS】が使うTNGA「GA-L」プラットフォームが採用されていて、全長1580㎜×全幅1900㎜×全高1580㎜というサイズとなり、外国メーカーが出している大型の高級SUVに引けを取らないサイズ感となっていることが分かります。
当初は2021年中に何かしらの形でお披露目となる予定でしたが、開発が遅れているとのことです。これはLFに限った話ではありませんが、新型コロナウイルスによる影響(部品・人材・流通)があり、さらにはLFに搭載される新開発エンジン(4000㏄ V8ツインターボ)に時間が掛かっているとの事です。

レクサスLF搭載エンジン
上記で紹介した4ℓV8ツインターボ以外にも、いくるか搭載される予定となっています。
その中には、現行LSに搭載されている3500㏄ V6+ハイブリッドのユニットが含まれます。システム出力は359psと、国産車の中では抜群のパワーを発揮しており、新たにハイパワーのエンジンを新開発する必要はないように思えます。
しかし、最高出力612psを発揮するベンツの【AMG GLS63】等がライバルになると仮定すれば、レクサスLSに搭載されているエンジンでは物足りないとユーザーには思われてしまうに違いありません。
少なくとも、数字上でのパワーが外国車勢に勝ってからでないと、超高級SUVとしてスタートラインに立つことも許されない。つまり、新開発の4ℓV8ツインターボの出来具合に【レクサスLF】の命運は掛かっていると言えます。
レクサスLFの価格は?
市場のライバル達のような2000万円~4000万円のような、天文学的数字にはならないまでも、狙っている価格帯としては
1500万円~2000万円 となりそうです。
さらに、輸入車勢に対抗できるように【F スポーツ】もデビューする可能性もあります。そうなると、プラス2~300万円程度価格はアップするかもしれません。
いずれにせよ、レクサスLFのライバルはポルシェやベンツ、BMWやボルボであり、ランボルギーニやロールスロイス、ベントレーの領域には決して届くことはないでしょう。言い換えると、現実的に比較的手が出せるレベルの価格帯となりそうです。

諸元表とまとめ
全長×全幅×全高 | 5250×1900×1580 |
ホイールベース | 3125 |
車両重量 | 2400㎏ |
エンジン | V6 3.5ℓ+モーター・V8 4ℓツインターボ |
最高出力 | 299ps・660ps? |
モーター出力 | 180ps |
駆動方式 | FR&4WD |
発売日 | 2023年 |
価格 | 1500万円~2000万円 |
ライバルとなるドイツ勢のことを考えると、中途半端なものを出すと逆にレクサスの評価を落とすことになりかねない。
少し大げさかもしれませんが、この「超高価格帯」で戦うということは、それだけ拘りのあるユーザー達をターゲットにしていること。レクサスも気を引き締めて開発している事は安易に想像できます。
どれほどのものが出来上がるのか、楽しみに待つことにしましょう。
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