2シリーズの1STモデルは、1シリーズクーペを前身とした2ドアモデルとして2013年にデビュー。
翌年2014年にオープンパッケージが追加され、同年秋にはFFレイアウトを基本にし、スペースがさらに確保された5ドアが加わって今ではさまざまなモデルがラインアップされています。
今回の記事で紹介するのは、デザインと日常性を追求したニューモデルで、218i系をベースにさらにトルクフルで走りに特化した【M235i Xドライブグランクーペ】です。
スペックからも分かるスペシャルティ
FRレイアウトのオーセンティックなBMWを伝統とするスペシャルティに対し、ファミリー系で構成されているFFをベースにしているM 235i Xドライブグランクーペ。
スペシャルティ指向ながらもメカニズムはFFレイアウトが基本となっています。
ベーシックモデルの218i系のスペックは1500㏄直3ターボ直噴ガソリンエンジンで140ps。これを7速DCTと組み合わせているものとなります。
対してこのモデルはと言うと、2000㏄直4ターボエンジンで306ps。これを8速ステップATと組み合わせているハイスペック4WD車となります。
動力性能は0→100km/h加速が4.8秒。4WD車特有の車重の重さが気になりますが、全くそのハンデは感じられません。実際に乗ってみると、アクセル操作に即反応して立ち上がる太いトルクとシャープなレスポンスが体感できます。
2000㏄ターボの気持ちの良いフィーリングとトルクフルなエンジンによって、高速域や日常シーンでのアクセルを踏んだ時の瞬発力はとても魅力的です。
レッドラインは6000rpmでやや抑えられ気味ではありますが、実際には加速時の体感としては軽々と超えそうな勢いで、高回転までストレスなく回ってくれるエンジンです。
また、低音が効いたスポーティなサウンドもBMWファンにとっては魅力的な点となりそうですね。

実際に運転してみよう
FFレイアウトでありながらも、Mパフォーマンス社が手掛けたスポーツカー級のこのクルマを文字で表現するのは難しい部分もあります。気になる人は是非試乗することをオススメします。
306psのハイパフォーマンスエンジンを支えるのは、Mスポーツサスペンション。シャープな操縦性を実現するARSも標準で装備されています。
アクセルペダルはBMW伝統のオルガン形状で、ブレーキの効きはMスポーツならではの強力な性能となっています。
FFレイアウトではあるもののアンダーステアは気になりませんが、コーナーを少々強気で攻めてみると結構早い段階でフロントタイヤで空転が起こり、スキール音が聞こえてきます。
フロントヘビーな点はFRレイアウトに比べるとやはり気になる部分ではありますが、通常の人であればそれらのちょっとした違和感は感じさせない出来栄えとなっています。
高速走行では「さすが」BMWである。抜群の安定感とフラット感、高速コーナーでの操作性の良さは国産車ではなかなか味わうことができません。しかしその反面、市街地では道路のゴツゴツ感が比較的ダイレクトに伝わってくる印象です。
ひと目見て「かっこいい」と思えるエクステリア
ボディーサイズ
全長 | 4540㎜ |
全幅 | 1800㎜ |
全高 | 1430㎜ |
ホイールベース | 2670㎜ |
3シリーズよりもひと回り小さいですが、それでも全幅は1800㎜とクラウンと同じ寸法になっています。2シリーズではあるものの、国産車のセダンと比べると間違いなく大きい分類に入り、迫力は十分でしょう。

- アダプティブヘッドライト
BMWらしさ満載のヘッドライトは、走行状況に応じ照射範囲を自動に調整してくれます。また、コーナリング時に行く先を照らしてくれるコーナリング灯も内蔵。
- 大型グリル
大きさが際立つキドニーグリルによってフロントからの印象は迫力満点。
- L型テールランプ
ワイドで奥行の感じられるL型形状のフルLEDテールライト。サイドまで回り込んだデザインに仕上がっていてフォグランプも内蔵。
- リアエンドはハイデッキ
空力特性に優れたハイデッキ形状で、M235iは中央部を凹状に仕上げたスポイラーも標準で装備。
- 大型軽量アルミホイール
225/40R/18ランフラットタイヤを履く8Jの軽量スポークアルミ。奥にはシリーズのシンボルマーク「Mマーク」がブレーキパッドで主張しています。
標準グレードとはこれらの装備によってハッキリと差別化が図られていて、ひと目見れば分かるのも嬉しいポイント。
高級感とスポーツテイストが融合したインテリア
室内のデザインは機能性と先進性を融合した最新BMWと言う感じ。10.25インチの大型センターディスプレイとフル液晶タイプの鮮やかでスポーツ感のあるメーターを標準装備としています。また、クラウン等でも採用されているヘッドアップディスプレイもオプションで選択可能。
バック時は後方の画像と同時に車両周囲の状況も表示され、鮮明な液晶によってとても見やすくなっています。
8速ATパドルシフトを装備しているシフトノブも、電子的で夜になると各所LEDが点灯し、高級感とスポーティ感が演出されています。
本革巻きステアリングはグリップ部分が太くなっていて、タイトなコーナーでも操作しやすい。前席シートはヒーター&電動調整機能付きハイバック形状。まるでスポーツカーのシートに座っているようなバケット感で、ドラーバーの体をガッチリとホールドしてくれます。

4ドアながら、クーペをベースにしているため、あくまでも室内空間は前席優先となっています。天井のクリアランスはあまりなく、特に後部座席への乗り降りは頭をぶつけないか結構気を使います。また、バケットシートの影響もあって運転席と助手席へ乗り込む際は足の動きにも窮屈さがあります。
後席空間は大人が2人座るには十分なスペースが確保されているものの、居住性はやはり前席が中心となっています。
トランクスペースは430ℓの容量が確保されていますが、他のセダンと比べても特別広いと言う訳ではありません。
その他主要装備
価格 | 665万円 |
トレッド | F1560 R1560 |
車重 | 1590㎏ |
最高出力 | 225kw/306ps/5000rpm |
WLTCモード | 11.9 |
サスペンション | Fストラット Rマルチリンク |
ブレーキ | Fベンチレーテッド Rディスク |
最小回転半径 | 5.4m |
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