マツダ2はデミオの後継車で、マイナーチェンジを機に車名を世界共通に変更しました。
グローバル志向ではあるものの、ボディーサイズは4065/1695/1550㎜と抑えられていて、狭い街中や駐車場でも取り回しがとてもし易いのは好印象です。
特に、全幅はワイドなモデルが増えている欧州勢に対し、日本国内でコンパクトカーとされる5ナンバーサイズに収まっていて、まさに日本車と言えます。
エクステリアはマツダデザイン

表情豊かなフロントグリルは現在のマツダデザインの基本となっていて、コンパクトサイズでもセクシーなスタイリングは【2】に上質は印象を与えています。
コンパクトカーでひしめき合う現在の市場で、マツダ2はライバルに対して存在感を示そうとしているようにも感じます。
フロントからリアにかけてセクシーなボディーラインが特徴的ですが、シャープな造形のLEDヘッドライトにはアダプティブ機能が搭載され、185/60R/16高輝度アルミ&タイヤの高級感などでも上質感を表現しています。

インテリア空間は抜群に良い

室内はと言うと、運転席に座った瞬間とても居心地が良い印象を持ちます。人間工学から生まれた運転席は、歩行している時の姿勢に基づいて設計されていて、クルマとの理想的な一体感を演出しています。
運転席は電動ポジションメモリー機能付きとなっていて、高級車に負けない装備で上質です。
シートに深く腰を掛け、手足を自然に伸ばした先にアクセル&ブレーキペダル・ステアリンぐが配置されていて、6速ATの本革シフトノブの位置も最適なポジションにあります。
特にステアリングの調整機能はチルト&テレスコピックに対応していて可動域も大きく、コンパクトカーでは珍しい点となっています。これによって身長が高い人や低い人、はたまた手足の長い短いなど、様々なケースに対応できるのはストレス軽減に繋がるので高評価と言えます。
メーターは鮮やかで高級感のあるシンプルなデザインとなっていて、ホワイト色をベースに光ります。配置は回転計を中央にし、左はシフトポジション、右はデジタル表示の速度計となっています。
前席はもちろんのこと、後部座席のスペース空間も快適な広さが確保されていて、人間工学に基づくマツダのクルマへ対する基本思想を感じる事ができます。
また、上質な作り込みも高評価となっていて、ライバルと比較しても群を抜いている印象です。インパネ各部の樹脂パネルにはしっとりとした風合いがあり、触った感覚と色使いにもこだわりを感じる事ができます。
Lパッケージのシートは本革とファブリックのコンビとなっていて、前席は疲れにくとされる大型形状。作り込みも丁寧で上質な出来栄えとなっています。
ちなみに、ナビゲーションは7インチディスプレイを標準とし、約5万円で販売されているディーラーオプションのSDカードを挿入するとナビ機能が使えるようになります。
走りはガソリンよりもディーゼルが良い?
マツダ2のアピールポイントとしては、やはり独自の路線を行くパワーユニットにあります。
ライバルのコンパクトカーは小排気量+ハイブリッドシステムといった組み合わせが多いのに対し、マツダ2は1500㏄4気筒のディーゼルターボ、もしくはガソリンエンジンを設定しています。このユニットでのオススメはやはりディーゼルターボになります。
「105ps/250Nm」というポテンシャルを持ったディーゼルターボは、アクセルを踏く踏み込まなくても必要十分な加速トルクを余裕で発生させてくれます。アクセルのひと踏みに答える加速感は明らかにガソリンエンジン以上となっていて、力強さがドライバー心地よくしてくれます。
また、ディーゼルターボエンジンの燃費性能も優秀で、ライバルとなる他社の同等クラスのハイブリッドカーにも勝るとも劣りません。
気になるディーゼルエンジンの振動や音は、マツダ独自のナチュラルサウンド技術によってかなり低減されています。アイドリングを含めた静粛性はかなり高い印象です。適切なアイドリングストップ制御によって、停止時のほとんどのシーンでエンジンが止まっているので音や振動はそもそも気にならないでしょう。
軽快な走りを味わいたいのであれば「110ps/141Nm」を発生するガソリンエンジン。力強いパフォーマンスを味わいたいのであればディーゼルターボエンジンを購入しましょう。
安全性能もクラストップレベル
安全サポート技術は、レーダークルーズコントロール・レーンキプアシスト・夜間歩行者検知機能・アダプティブ機能付きヘッドライトと、ヤリス並みに最先端機能が搭載されています。(ヤリスには劣る)
レーダークルーズコントロールはすべての速度で設定可能で、アクセルとブレーキを自動で作動させる追従式です。また、制御機能はとてもシビアになっていて高性能で実用的な印象です。
最後に、一つだけ気になる点を紹介します。
マツダのディーゼルエンジンはとても評判が良いのは事実ですが、その反面「エンジンが止まる」「エンジンが掛からなくなる」といった不具合が多発しているようです。JAFへの要請でもこういったケースが最近になって急激に増えているようです。原因はいまいち分かりませんが(公表されていない為)、どうも汚れが溜まるケースが多いようです。もしかしたら、近いうちに大規模リコールが発生するかもしれませんね。
マツダ2 XD Lパッケージの主要装備
価格(6SAT) | 2,667,500円 |
全長/全幅/全高 | 4065/1695/1550 |
ホイールベース | 2570 |
トレッド | F1495/R1480 |
車重 | 1250㎏ |
エンジン | 1498㏄直4ディーゼルターボ |
最高出力 | 77kW/105ps/4000rpm |
最大トルク | 250Nm/1500~2500rpm |
燃費 | 19.2 |
サスペンション | Fストラット/Rトーションビーム |
ブレーキ | Fベンチレーテッド/Rドラム |
駆動方式 | 4WD |
最小回転半径 | 4.9m |
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