軽自動車サイズなのにパワフルな走りがアピールポイント
新開発のEVプラットフォームに構成された、軽自動車サイズのコンセプトカー。
これまでの660㏄/64psという制約は、実用的な部分で言うとかなり我慢が必要だった軽自動車。
「パワーはもちろん欲しいけど、軽自動車だからしょうがない」
そんな声が聞こえてきそうです。例えターボを搭載していたとしても、高速道路や山道などの坂ではやはり非力さとエンジンのうなる音には多くの人が不満を抱えていたことでしょう。
そんな不満を解消してくれそうな軽自動車が、東京モーターショーでお披露目されました。
名前は【IMK】アイエムケー。
EVをパワートレインとしている事から、静かでダイナミック、アクセルを踏んだ瞬間から100%のパワーを発揮するストレスフリーな走りを実現。
ストップ&ゴーや車線変更、幹線道路や高速道路での合流などでも「EV」ならではの魅力を体感できそうです。
また、床下バッテリーによる低重心と、床の二重構造による高剛性ボディーで得られる直進安定性やコーナリングの安定性が魅力的です。
これまでの軽自動車ならではの不満点や妥協しないといけなかったマイナスな部分をかなり解消してくれると期待しています。
ボディーサイズとエクステリア・インテリア
【ボディーサイズ】
全長 | 3434㎜ |
全幅 | 1512㎜ |
全高 | 1644㎜ |
パワーユニット | EV(電気モーター) |
上記の通り、サイズは軽自動車そのもの。
取り回しについては、軽自動車を運転している感覚のままで大丈夫そうなので、運転が苦手な人、道幅が狭い地域の人でも心配はいりません。
【エクステリア】
フロントからボディサイド、リヤへと滑らかに面や線が流れていくデザインでまとめられ、ボディーカラーは日本古来から使われている金属「アカガネ」を採用。
細部に至るまで日本のDNAを取り込んだ表現を施した、上質でシックなデザインとなっていてシンプルにまとめられています。
シンプルという事で、日常生活の中ではどのようなシーンにも自然に溶け込むようなスタイルとなっています。
バンパーやホイール、タイヤ、テールランプ、ルーフには「水引」模様の流れの美しさにヒントを得たスリットパターンを採用。フロントグリルやリヤコンビランプには木組みを模したような格子パターンを表現していて、こちらも【メイドインジャパン】を感じさせてくれます。

https://www.nissan-global.com
【インテリア】
どこか温もりを感じるような魅力的インテリア。センターのメーターパネルはまさにプリズムで、その中にメーター表示が浮き上がる次世代を直観的に感じさせる不思議な作りとなっています。
ダッシュボードに乗った大きなキレイに透き通ったプリズムがメーターパネルとなっていて、この透明な塊から、いろいろな表示が浮かび上がる設定。
まるでホログラムのように映し出されるプリズムディスプレイや、日本家屋の縁側や障子を連想させる手前と向こう側を視覚的に連続させるデザインは、奥行きや広さを感じさせ、リラックスできる楽しい空間を創り出しています。
これらによって、運転のための空間から快適な時間を過ごす「部屋」としての空間へ変化させる、今回のコンセプトをうまく表現しています。

https://response.jp/
ドライバーと繋がる次世代EV
スマートフォンと連携してドライバーを認証し、個人それぞれに専用設定されたセッティングに自動セット。
乗り込むたびにシートポジションや好みの香りなど、最適かつ快適に過ごすことが可能となっています。さらに、これまでオプションとなっていたリモートスタートのように、乗車前にエアコンやシートヒーターなどを作動させ、快適な車内空間をあらかじめ作る機能も標準装備となります。

https://clicccar.com
また、ドライバーのスケジュール管理ソフトと連携させることによって、渋滞などの最新の交通状況を逆算してスケジュールに間に合う出発時間をスマートフォンに通知してくれるAI機能も装備。
目的地に到着すると、ドライバーレスバレーパーキング機能によって自動で空いているスペースを探して駐車。さらに、休日にはアバターとなって車内に現われた友人との会話を楽しみながらドライブの時間を過ごすことができる、映画さながらの近未来カーとなります。
IMKの価格はいくらになりそうか
電気自動車は基本的にバッテリーにコストが掛かってしまう為、いくらコスト削減を図ったとしても価格はそれほど抑えられていません。
ハイブリッドカーであれば低予算での量産が可能となっていますが、現時点では電気自動車が必要とする大容量バッテリーではまだまだ厳しい状態です。
外国車ではテスラが電気自動車として有名ですが、総額1000万円を超えるなど、環境にとってはエコですがお財布にとってはお世辞にもエコではありません。
国産車の電気自動車で1番の人気となっている日産リーフですら総額400万円ほどになるなど、同等レベルのプリウスと比べても100万円ほど高くなってしまっています。
これらを踏まえて考えれば、ボディーサイズが小さくなる新型IMKは総額300~350万円程度になることが予想できます。
電気自動車が低価格で世の中に出回るまでは、まだまだ年数が掛かりそうなので、あえてハイブリッドカーを購入してしばらく様子を見る事も考えてみましょう。
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