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今や新車の人気カテゴリーとなっている「コンパクトSUV」ですが、あえてこの激戦区に日産が挑もうとしています。
パワートレーンはエンジンで発電し、モーターで走る日産ならではの【e-power】を採用。ノートと比べてもパワーを20%大きくし、力強さと先進的な走りを最大の特徴としています。
スタイリングはセクシー路線ではなく、エクストレイルのような「アクティブ感」満載。前輪駆動ではあるものの、そのスタイリングからは4WD車を感じさせてくれます。全グレードにプロパイロットを搭載しています。
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キックスはジュークの後継車!価格はちょっと高め
キックスは電動パワートレーンである【e-power】を採用した新型小型SUVで、ジュークの後継車となっています。
走りとスペース性を大幅に向上させて、幅広いユーザーにウケやすいオールラウンダーに仕上がっています。
価格は【X 275万円】と【Xツートンインテリアエディション 286万円】のふたつの構成からなります。ジュークと比べるとひと回り大型化したキックスは、これに比例して価格も高くなっている印象です。
生産はタイを拠点とし、これを日本へ逆輸入する流れとなります。

ボディーサイズはひと回り大きくなった
全長 | 4290㎜ |
全幅 | 1760㎜ |
全高 | 1610㎜ |
ホイールベース | 2620㎜ |
数値だけではなかなかイメージが湧かないだろうから、他のライバル車と比較してみよう。
トヨタのCHRは全長/全幅/全高が4385/1795/1550。ホンダのヴェゼルは4430/1770/1605。キックスの方が全長と全幅がややコンパクトなのが分かります。
しかしながら、ジュークの(4135/1765/1550)と比較すると、ひと回り大型化している事が分かります。
キックスのエクステリア

- 全体的な造形はクーペイメージ
- ヘッドライトはシグネチャー灯内蔵LEDでシャープなデザイン
- テールラントは「くの字」に点灯し、ややワイドな造形
- 205/55R/17サイズのデザイン性のあるアルミホイールを採用
クーペイメージでありながら、そのスタイリングはスポーティ。全体的にはアクティブで個性的なデザインに仕上がっています。日産のニューモデルで共通されているダブルVモーショングリルや特徴的なフローティングルーフ処理がされています。
また、シルバー塗装のルーフレールを採用することによって、よりアクティブ感を強く演出しています。ヘッドライトはシグネチャーランプ付きLEDを採用し、シャープな造形が引き締まった印象をアピールしています。
全体的に力強さとスタイリッシュな存在感をうまく表現している印象を受けます。
ボディーカラーは全13色で、モノトーン9色、ツートーン4色から選択可能です。イメージカラーは鮮烈な印象のプレミアムホワイズンオレンジ×ブラックの組み合わせで、インテリアに配色されているオレンジタン&ブラックと相性が良く、スポーティで上質な印象をアピールしています。
キックスのインテリア

キックスのインテリアは、モダンプレミアムな室内空間を演出し、メーターや各種コントロール系を機能ごとにグループ分けして使いやすさを追求しています。
徹底した作り込みで上質感を演出し、インパネ表面はステッチ入りソフトパッド、本革巻きステアリングを装備しています。
シートは快適な座り心地を追求した「ゼログラビティ」といわれる設計を採用。シート表皮はグレードで異なります。
- X 合皮×ファブリックのブラックカラー
- Xツートーンインテリアエディション 合皮で鮮烈なコントラストカラー
Xツートーンインテリアエディションはオレンジタンとブラックのツートーンで仕上げられていて、ファッショナブルな人にはウケが良さそう。さらに、前席シートヒーターとステアリングヒータを装備し、贅沢な内容になっています。
さらに、室内の広さもクラストップレベルとなっています。
室内長 | 1920㎜ |
室内幅 | 1420㎜ |
室内高 | 1250㎜ |
使い勝手と快適性を最大限に重視しており、ワイドなフロントガラスの見開き角度と低いウエストラインにより、開放感のある前方視界を実現しています。
着座時の後席空間はニールームが600㎜、ヘッドルームが85㎜と、大人がゆったりくつろげる空間を確保しています。さらに、それでいてラゲッジスペースもクラストップレベルの広さを確保していて、コンパクトSUVの中ではかなり広い部類に入ります。
後部座席使用時でも容量は423ℓと、Mサイズのスーツケースが4個も積める空間を持ち、後席シートバックはワンタッチで倒せる6対4分割式となっていて使い勝手もバッチリです。ちなみにシートバックを倒した時はフラットなラゲッジスペースが生まれ、長物も難なく積み込むことが可能です。

その他にも、電動パーキングブレーキ、左側が液晶モニター・中央が情報を表示するディスプレイ・右側が速度計で構成された非常に見やすいメーター、プロパイロット操作スイッチを配置する高級感のある本革巻きステアリング、先進的デザインのシフトノブを標準装備としています。
パワートレーンはe-power
日産で好評の「エンジンで発電し、モーターで走る」e-powerを採用する新型キックスに搭載されるエンジンは、1198㏄直列3気筒ガソリンエンジンにリチウムイオン電池を組み合わせた改良型最新ユニット。
エンジン出力(82ps/103Nm)+モーター(129ps/260Nm)となっていて、特にトルクの大きさが際立っていて、そのパワーはノートeパワーを大幅に上回っていて、最大出力は20%向上。様々な走行シーンでも力強い加速と高い静粛性、慣れがいるもののアクセル操作だけで加速から減速までカバーできるのも特徴です。(ワンペダルドライビング)
駆動方式は前輪駆動で、燃費はカタログ値で21.6km/L(実燃費15km/L~)とライバル比でも申し分ありません。
安全かつ運転もしやすい
高速道路での長距離ドライブや渋滞など、ストレスを軽減するのに役立つ運転支援システム【プロパイロット】を標準装備。カメラに加えてミリ波レーダーを兼ね備え、より遠くの先行車まで検知する日産渾身のシステムです。
インテリジェントエマージェンシーブレーキやアクセル踏み間違え防止機能も装備し、キックスの安全機能は日産でもトップレベルとなっています。
特に、最近話題のあおり運転を受けた際でも「SOSコール」に通報すればすぐに対応してくれる最新機能も付いています。
また、コンパクト過ぎないサイズ感ではあるものの、運転はとてもしやすいセッティングに仕上がっています。優れた安定性と操作性を追求し、最小回転半径5.1m、最低地上高も170㎜と取り回しと乗り降りのし易さもうれしいポイントです。
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