日産パビリオンでの中継にて、内田誠社長が実際に保有していたフェアレディZの事を語りつつ、開発中の次期モデルを誇らしげにお披露目してから早10カ月が経過しました。
まだかまだかと待ちわびているファンも多い中、いよいよ完成間近の新型フェアレディZが公道を走りました。
新型フェアレディZのエクステリア
実車を見てみると、スポーツカーの基本とも言えるフォルムがプロトタイプからそのまま継承されているのは、ファンにとっても嬉しい。
まるで蜂の目をさらに鋭くしたようなヘッドライトと、四角いハニカムで構成されたフロントグリルが特徴的ではありますが、ひと目見て「フェアレディZ」と分かります。
流麗なシルエットを作り出す傾斜したバックウィンドウとハッチゲートは脈々と受け継がれてきた「Zの伝統」そのもの。さらに、見逃せないのは、プロトタイプと違ってダックテール状のスポイラーが装着され、後ろ姿をスポーティでスタイリッシュな印象を与える欠かせないアイテムとなっているところ。
ボディサイド部には強めのプレスラインが施され、強めのエッジのたったシルエットとなっています。
また、車を真後ろから見てみると、横基調にデザインされたコンビランプとバンパーを覆うディフューザーによってワイド感がもたらされています。迫力は十分にありそうだ。

パワートレイン
ロングノーズにはスカイライン400RゆずりのVR30DDT型V6ツインターボ(405ps/48.4kgm)の海外でも人気のモンスターエンジンを搭載。
ただし、スカイラインとは違って3ペダルMTも用意され、原点にいい意味で戻ることで運転そのものを楽しめる車にもなっています。同じ日系ブランドのスープラがATの設定しかないため、日産は操る楽しさとダイレクトな走行フィールを強力にアピールしていると考えられます。

デビューは2021年度内か

実際にはダックテール状のスポイラーとなる?
先代にあたるZ33型からFR-Lプラットフォームを踏襲しつつも、ホイールベースが短くなって運動性能が高められた新型Z。さらにエンジンは自然吸気のまま排気量が200㏄大きい3.7ℓとなり、ファンからの注目度はかなり高そう。
しかしながら、本当にフェアレディZはフルモデルチェンジされるのだろうか?と心配する声もあります。なぜなら、日産は日本国内のマーケットを軽視し、海外をメインに販売してきている事実があるからです。
例えば、海外ではすでに販売しまくっているにも関わらず、シルフィとティアナを需要が少ないという理由から細々と販売したのち、いつの間にか廃止しています。
注目度抜群だったキックスに限っては、パワートレインが海外仕様とは異なるものの、初めてお披露目されてから日本での発売まで実に4年もの年月が掛かりました。
さらに、日本でのデビューが決まっている新型エクストレイルも、北米では1年も前からすでに販売されています。
テレビで流れる日産のCMの「いかにも」感には、日本人の心を掴むうまさを感じるものの、実際には国内ではノートとセレナの二本立てとなっています。
このような事から、新型フェアレディZもどうせ延期されるのだろう。と思っているユーザーも多いハズ。
しかし、北米で先にデビューを果たすものの、日本国内でも間違いなく年度内に発売される事が分かっています。価格は高めと思われますが、筆者も楽しみに待ちたいと思います。
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