緊急事態宣言によって経済がものすごく落ち込んでいますね。
業種に限らず、ほぼ全滅と言ってもいいレベルになってしまいました。
この状況はもはや他人事ではなく、今現在、あまり実感がない人も近い将来不況の波が押し寄せます。
かく言う私もディーラーの営業マンとしてがんばってはいますが、さすがに限界と言うか、手の施しようがなくなってきました。
今回の記事では、コロナの影響を受けているディーラーの現状について報告していきます。
全車種併売になるタイミングが悪すぎた
トヨタ店はクラウン。トヨペット店はアルファード。ネッツ店はヴェルファイアと、今まではそれぞれの販売店に専売車がありました。
この商売の仕方には長い歴史がありましたがいよいよこれに幕を閉じて、全ディーラーでの取り扱い車種が統一されました。
この体制が決まった当時はもちろんコロナの影響は全くなく、不安と期待でぼくら営業マン達はメラメラと闘志がみなぎっていた事を覚えています。
しかし、現実はと言うとどうなってしまったのか。。。
大々的に全車種併売がスタートするのは5月ですが、実は4月4日から注文は開始されています。そして全国の営業マンはこの日の為に営業活動を熱心にし、これまで自分のお店では売ることが出来なかった車種の受注見込み客を見つけてきました。
当初はこの「受注見込み客」がたくさん見つかり、めちゃくちゃ車が売れると思っていた営業マンは僕だけではないハズです。
今まで通りの営業活動をしていれば自然と車は売れていき、営業に苦戦するなんて微塵も思っていませんでした。
まさか、新型コロナウイルスの流行と併売化のタイミングが被るなんてだれも予想できませんでしたからね。
3月中旬頃から見積もりが出せるようになり、本格的に営業活動が出来るようになったタイミングと、コロナウイルスによって緊急事態宣言が出るかもしれないタイミングがもろに被ってしまい、
実際に営業活動をしていても、全車種取り扱いによる販売台数の伸びは全くなく、むしろ例年よりも売れないといった現実を叩きつけられました。
こんなにも売れないのはなぜか?
売れない理由を自分なりに考えて3点に絞ってみました。
- 全車種取り扱いよりもコロナの話題の方が強い
- 重要なお客さんである法人の景気が悪く、車を買うどころではない
- サラリーマンの給料が10万円レベルで下がっている
①についてですが、以前は全車種取り扱いという情報は至る所で発信されていました。当たり前の話ですが、それが今となってはコロナのニュースしかやっていません。重要度が雲泥の差ですからね。
もしコロナウイルスが無ければ、ニュースでも雑誌でもかなりの話題性があったと思います。
②については、ディーラーの顧客はなにも個人だけではありません。むしろ台数を多く買ってくれるのは法人で、景気が良いディーラーの多くは大企業が顧客になっているケースがあり、売れる台数の爆発力が違います。
ディーラーにとっての重要顧客(法人)のほとんどがコロナウイルスの影響を受けていて、車を買うどころか従業員の解雇や事業存続の危機に面しています。
③についてですが、②で書いたように法人の景気が良くないという事は、そこで働く従業員の給料にもダイレクトに影響していると言えます。自粛や休業要請によって出勤できない人、出勤しても残業ゼロの人、夜勤が無くなった人、有給ではなく休業補償等によって6割しか給料が出ない人
その内容は会社によって様々ですが、実際にお客さんの話を聞くと給料が5万円~10万円下がったなんてザラです。
景気はU字回復ではなくV字回復?
この不景気は飲食業がまず初めに打撃を受け、製造業、建築業、不動産業という順に影響があると言われています。
現時点では飲食業が目立っていますが、製造業の経営者に実際に話を聞くと5月からの仕事量は4割減、6月は6割減といった具合に徐々に影響が出てくるようです。
製造業の多くは従業員数も多く、会社や敷地の面積も大きいことから、それに掛かる固定費は飲食業の比になりません。日本国は製造業で発展し続けていることもあって、本当の意味での不景気はまだまだこれからと言えそうです。
ちなみに不動産価格が下落するのは不景気になってから1年後から。株は不景気になった瞬間から2年間は安定的に回復しないと言われている為、不動産業や投資家にとってはまだまだ長い戦いになると言われています。
通常であればぼくが書いたような景気の推移となりますが、安倍総理は「V字回復」とよく言っています。つまりは急激に景気を回復させる必要があると考えているようですが、それには起爆剤も必要です。
コロナウイルスによって経済的に大打撃を受けている日本ですが、100万円の休業支援や10万円の給付金以外にも第二段、第三段階と用意していく考えもあるようですが、それ以外にも消費税率の引き下げ等の税金関係や補助金交付などによって、強制的に景気の回復を考えているようです。
副業禁止なんて言ってられない
働くほぼすべての人は給料が下がっていると思いますが、そんなぼくもその一人です。
ディーラーでも出勤人数を1ヵ月単位で減らしたり、定時で会社を閉めて帰宅させるなどの時短営業となっています。
車の販売も絶不調で、かと言って訪問活動は禁止されていますし、来店を促すようなコンタクト(電話・イベント・セール)も自粛しています。基本的に出勤して電話応対のみで、点検や車検の案内すらしていません。
ぼくが働くディーラーは少なくとも今期は赤字となりますし、会社にどれぐらいの体力があるのかも分かりません。給料は今後どうなるか分かりませんし、早期退職者を募るという噂もあります。
個人的には、5月の給料は手取りで10万円弱減り、6月の給料は10万円以上減ることが分かっています。
小学生と幼稚園児の子供が4人いるぼくにとってはシャレにならないレベルです。家と車のローンは待ってくれません。
家計簿は今年に入ってからぼくが管理していますが、単純に毎月赤字になることは把握しています。
そんな状況の中、休みが増えたからといって家でのんびり過ごすわけにもいかず、会社に内緒で今月頭からバイトをしています。
ぼくはブログによる収益と投資による収入があって、微々たるものながら一応は三本柱となっています。しかしながら、これでも家計はギリギリなので「コロナのせいで」という言い訳はせずに、本業が休みの日には現場仕事で生き繋いでいくつもりです。
大切な子供と奥さん、住まいを守るためにぼくはがんばり続けます!みなさんもあまり悲観的にならずに、まずは頭と体を動かしてしぶとく生きていきませんか!?
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