2020年10月15日、2代目「レヴォーグ」としてフルモデルチェンジしました。
2020年8月20日から予約受付を開始しておて、約2ヶ月後の10月14日までに8290台という驚異の台数を受注しました。ちなみにスバルが設定していた月間販売目標2200台を大きく超える結果となり、好調なスタートダッシュと言えます。
正式発表後の現在もかなりの人気で、ユーザーよってはすでに納車されていたり、実際に店舗で試乗が出来るようになってきたところです。

スバルの本気度が分かる新型レヴォーグ
エンジンからプラットフォーム、そしてスバル肝いりのアイサイトまですべて新開発したという 新型レヴォーグ。
44%ねじれ剛性を向上させたというボディー補強や国内初となるフルインナーフレーム構造を持つ新世代のスバルグローバルプラットフォーム。
1.8リッターにアップサイジングされた水平対向4気筒エンジンなど、並大抵のフルモデルチェンジではないほど手が加えられています。
エンジン
スバルと言えば【水平対向エンジン】で、エンジン自体の高さが低くなることから、走り(特にコーナリング)はかなり安定しているので特徴です。
新開発されたレヴォーグのエンジンは驚くほど静かで、なおかる静粛性が高くなっています。
ただし、スバル特有の水平対向エンジンが奏でる独特のサウンドや振動は走り出し、もしくは低回転域のみとなっていることから、一部のスバルファンは物足りないと感じてしまうかもしれません。
それでも30.6kg-mに増大したトルクと無駄が一切ない質の高い回転フィール。十分な加速力と抜群のレスポンスが魅力を大きに感じさせてくれるハズ。
この感覚はこれまでの水平対向エンジンとは違っていて、新世代のスバル車と言えます。
操作性
スッキリとしたステアリングフィールが特徴的で、コーナーに侵入するときの素直な反応、峠道などで連続する深いコーナーでのニュートラルなハンドリングは、あたかも「自分は運転がうまい」と錯覚してしまうほど。
また、高速道路での直進性や安定感の高さは、今年デビューした国産車の中でもトップクラスの操縦安定性といっていいでしょう。
もちろん乗り心地も適度に良く、同乗者にも優しい車となっています。
さらにSTIスポーツはハイレベル
STIスポーツのドライブフィールは、レベルがかなり高いと言えます。
特に荒れた路面や表面が荒い路面、段差を越える時に感じる不快感はマイルドな感じで収まっており、フラット感に優れるのが特徴。
また、タイヤから発せられるロードノイズなどの外から侵入してくる雑音も圧倒的に静かな印象です。なおかつ、STIスポーツはZF製の電子制御可変ダンパーを採用していて、ドライブモードで3段階に変更できます。
さらに、ステアリングを切った瞬間・路面からのデータ信号が入った瞬間・Gの変化を検知した瞬間などに4輪を瞬時に電子制御する優れもの。
簡単に言うと、クルマの動きや外部から伝わった情報を信号という形で伝達し、それに対して即時に反応して足回りを最適制御してくれるというもの。
似たような機能を兼ね備えた車種は他メーカーにももちろん存在していますが、この電子制御が新型レヴォーグはかなり優秀だと言えます。
新しい大型ナビゲーション

新型レヴォーグは11.6インチセンターインフォメーションディスプレイを採用。さらに、スバル初となる12.3インチフル液晶メーターも新設定となり、どちらのアイテムもメーカーオプション設定で「アイサイトX」を選択すると標準装備されてきます。
最近の新型車では、この12インチタイプのナビゲーションやディスプレイオーディオが多く採用されてきたいます。
しかし、そのほとんどが横型タイプであり、レヴォーグのように縦型タイプが吉と出るか凶と出るかは、これからの動向が気になるところです。
ちなみに、トヨタ車ではプリウスとプリウスPHVに採用されてきていますが、ユーザーの評価は残念ながら低めとなっています。その要因は
- 使いづらい
- TVやバックモニターが映る範囲は結局8インチサイズ
- 画面が故障するとエアコン操作なども一切できなくなる
などと言われています。

ただし、新型レヴォーグでは大きく進化した新世代アイサイトを全車標準装備していますが、3D高精度地図データとGPS&準天頂衛星「みちびき」などの情報を活用している先進システム。
さらに上位機能となる高度運転支援システム「アイサイトX」が+35万円のオプションとして設定されています。実際に、すでに購入したユーザーの内93%がアイサイトXを装備する【EXグレード系】を選択しています。
このようなことから、スバルユーザーの多くがアイサイトXへの関心が高いと言えそうです。
価格もサイズも乗りやすい
上記の先進安全&運転支援システム「アイサイトX」の進化は著しく、渋滞時に使えるハンズオフ機能なども350万円弱のグレードから組み込んできたのはかなりデカイ。
大概こういった機能が選択できるのは、他のメーかーで言えばハイグレードのみとなっている為、スバルの良心的な部分が際立っていきます。
新型レヴォーグが人気のポイントは、日本国内専用車として設計されたことです。これはクラウンと同じ理由となりますが、1795mmに抑えた全幅は、基本的に1.8m以内にすることで日本の道でも扱いやすいことに配慮している為です。
さらに、1800㎜以内であれば都心部に多い機械式立体駐車場に対応できるので、気兼ねなく出かけられるのも売れている要因となります。
今後も国内専用車として、なんとしても全幅1800㎜以内をキープしていって欲しいものです。(1800㎜以内ではデザインに限界があると言われている)
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