2019年7月28日にエスティマは歴史に幕を閉じることになりました。
エスティマは1990年にデビューしてから2018年まで販売され続けていた「トヨタの中でも歴史ある車」でした。
卵型をモチーフにしたそのデザインは、どの時代でもユーザーに受け入れられてきました。
ワンボックスやミニバンのジャンルにこそ入るものの、エスティマは少し違和感があります。
この卵型のデザインは他の車種には存在しない、昔も今もこの1台だけでした。
そういった事もあって、エスティマにはコアなファンがずっと付いていて、何台もエスティマからエスティマへ乗り換えをしている人がいるくらいでした。
ボディーサイズは3ナンバーですが、意外に室内はそこまで広くありません。その代わり、その絶妙な広さが逆に使いやすかったりします。
ハンドリングやエンジンのレスポンスもワゴン車にも関わらず、他の車種に比べてかなりクイックに動いてくれます。
高速走行でもこの卵型デザインのおかげで「風の抵抗を受けにくく」安定して走行することができます。背が高い箱型のワゴンは通常、風の抵抗をもろに受ける為ハンドル操作に気を使ってしまいます。
また、最終型のエスティマも卵型デザインはそのままに、外観は今風のスタイリッシュなデザインとなっていました。

おとなしいデザインから一変してかなりスポーティーになり、エンジンやフレームの古さを感じさせないモデルとなりました。
しかも、モデルチェンジをしてもそもそもエスティマは歴史がかなり長いため、故障が少ないのが魅力的でした!
アルファードやヴェルファイアには無い「スポーツテイスト」がエスティマにはあり、これが好きなユーザー数多くいた印象が強いです。
この記事では、そんなエスティマの当時の利益と値引きについて紹介していきます。
エスティマの利益
まずは売れ筋グレードとオプションを決めていきます。
【グレード 2WD アエラスプレミアムG】
メーカーオプション
- ホワイトパール
- ラジオレス8スピーカー
- クリアランスソナー&バックソナー
- オートアラーム
ディーラーオプション
- フロアマット
- サイドバイザー
- ナンバーフレーム前後
- ボディーコーティング
- ナビ(10インチ)
- バックガイドモニター
- ETC
- 12型後席モニター
以上がエスティマの最終型の売れ筋グレードとオプションとなります。
ちなみに、もう一つ下のグレード【アエラス プレミアム】も同じくらい売れていました。
エスティマの中古は海外に輸出が出来ていたので、ランクル系までとは言えないもの比較的安定してリセールバリューは高かった車種でもあります。
その為、これから中古で買おうとしている人も車検の度に乗り換えることを視野に入れておいてもいいかも知れません。
話は少し脱線しましたが、上記の売れ筋グレードとオプションでの利益は
ズバリ、67万円となります。
また、ナビやコーティングを社外でユーザー自身が用意する場合の利益は
ズバリ、56万円となります。
ちなみに、エスティマHVの場合は同じ内容でプラス7万円ほど利益が増えます。
エスティマは昔から値引きが多い車種でしたが、それはモデルチェンジ後となった最終型まで続きました。
それを可能にした理由のひとつに、上記のような高い利益を確保している事実がありました。
基本的に利益があれば値引きも多いというのは、トヨタ車全般に共通して言える事です。

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では、この利益に対しての値引きはどれくらい出来たのでしょうか?
いよいよ当時の値引き限度額について紹介していきます。
当時のエスティマの値引き限度額をレポート
上記の利益に対しての値引き額は
ズバリ、48万円となります。
また、ナビやコーティングを社外でユーザー自身が用意する場合での値引き額は
ズバリ、43万円となります。
先ほどエスティマの値引き額は多いと言いましたが、実際の値引き額は上記の通りです。
営業マンという販売する側としてもエスティマの値引き額は自由がある程度きいて、とても売りやすかった車種になります。
また、エスティマはこの高額な値引きプラスアルファでキャンペーンを適用させることが可能でした。
例えば「ナビを付けてマイナス3万円やコーティング定価8万円を4万円に!」など。
値引きとキャンペーンを併せて破格にしても赤字になることがほとんど無かった為、無理難題を言ってくるお客さんに対してもあまり苦労せず商談できていました!
エスティマはトヨタ店とカローラ店で販売していましたので、営業マンのエスティマに対するイメージは
「当たり前のように毎回競合する車種」でした。
営業マンが初回提示の値引き額を仮に渋ってしまうと、お客さんに他の販売会社へ行かれて奪われてしまいました。
そのため、エスティマは初回から強気の値引きを提示する営業マンが多かった印象が強いです。
オプション有り無しに関わらず、初回から値引きを渋られた場合はさっさと違う店に行って商談した方が早かったくらいです。
今は亡き新車のエスティマ。フルモデルの予定はあるにはある
エスティマは女性や運転が苦手な人にとっても安心して運転できるギリギリのサイズとなります。
アルファードやヴェルファイアは高級感や乗り心地は確かにいい車ですが、運転にあまり自信のない人にとってはサイズが大きすぎます。
特に全長や幅が長いので、スーパーへの駐車や鋭角な曲がり角などはかなり気を使ってしまいます。
それに、エスティマはリセールバリューが高いので定期代替えも可能にしてくれます。
今現在では廃盤となってしまいましたが、中古車で購入しても程度によっては早い代替えサイクルを可能にしてくれます。
その為にも、今後もし中古で買うのであれば「高年式&売れ筋グレードとボディーカラー」がオススメです。

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ちなみにエスティマの車格は「ノア・ヴォクシー・エスクァイア」より1つ上となので、乗り心地や質感もワンランク上となります。
エスティマが気になる人はまずは程度の良い中古車をがんばって探しましょう!
最後に、エスティマの復活が噂されていますがもうしばらくは未定となりそうです。次期エスティマが気になる人は是非読んでみんて下さい。
以下まとめ
- 売れ筋グレードとオプションで利益67万円、値引き48万円
- ナビやコーティングを社外でユーザー自身が用意する場合、利益56万円、値引き43万円
- キャンペーンは値引きプラスアルファでOK
- 競合させるなら2社まで。値引きを初回から渋られたら店を変える
- 3ナンバーサイズだがアルヴェルに比べれば運転はしやすい
- リセールバリューが高いため定期代替えが可能
- 人と被りにくく、歴史があるので壊れにくい
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