トヨタ車の最上級、いや、日本車の最上級に君臨するトップオブセダンのクラウン。
昔から「いつかはクラウン」と言われてきた憧れの車です。
クラウンは約4年のモデル周期で変わり、常にトヨタの最先端技術が盛り込まれたトヨタを代表する看板の車です。
そんなクラウンですが、いよいよ2018年にフルモデルチェンジされました。
トヨタ車の中では1番歴史がある車で、今回で15代目となりました。
今回のモデルチェンジでは今までにない大きな変革がありました。

https://clicccar.com/2018/06/28/603729/toyota_crown_03-11/
一部をご紹介します。
外装
- Cピラーが寝て三角窓が設けられ、セダンからクーペスタイルに切り替わった。
- ロイヤル、アスリート、マジェスタが統合された。
- ドイツ車をライバルとして作り上げたスタイルは、いい意味でトヨタらしさがなくなった。
内装
- ナビがトヨタ初の2画面スタイルに変わった。
- 質感をかなりアップさせ、ドイツ車にも劣らない高級感を作り上げた。
- コネクティッドカーとしてクラウンを先駆者に位置付けた。
走り
- TNGAを使い、レクサスLS同等の剛性や操作性を可能にした。
- ニュルブルクリンクで走り込み、足回りや操作性、エンジンのパワーやレスポンスをドイツ車同等まで作り上げた。
今までのクラウンだと保守的な部分でトヨタらしさがありすぎて、輸入車ユーザーからの評価はあまりいいものではありませんでした。
しかし、このNEWクラウンは輸入車ユーザーからの乗り換えもかなり増え、トヨタの戦略は成功したと言えるでしょう!
スタイリング、走り、質感、剛性、静粛性、操作性、、、そのすべてにおいて高評価です。
ただひとつ、値段もドイツ車に負けないくらい「歴代のクラウンで最も高額」となってしまいました。
では、まずはこのNEWクラウンの利益を公開していきましょう。
新型クラウンの利益はいくら?
はたしてトヨタの高級車であるクラウンの利益はいくらあるのでしょう?
おそらくほとんどの人が検討もつかないでしょう。
まず、売れ筋グレードとオプションを決めていきます。
クラウンの売れ筋グレードは【RS】もしくは【RS Advance】となります。
今回の記事では【RS】で紹介していきます。

https://clicccar.com/2018/06/28/603729/toyota_crown_02-13/
グレード【RS 2.5HV】
メーカーオプション
- ホワイトパール
- スマートエントリー&スタートシステム全ドア
- パノラミックビューモニター+インテリジェントパーキングアシスト2
- セーフティーパッケージ
ディーラーオプション
- フロアマット
- サイドバイザー
- ナンバーフレーム前後
- ボディーコーディング
- プライバシーガラスフィルム
以上が今売れているグレードとオプションになります。(RS Advanceも同等)
この内容ではたして利益はいくらあるのでしょうか?
ズバリ、80万円です。
また、RS Advanceの場合は100万円です。
さすがトップオブトヨタ。価格も高いですが利益も他の車種に比べてもかなり多いです。
利益率で言えば本格オフロード車の【ランクル200】よりも高いです。
クラウンは薄利多売の車ではありません。量産はしますが、爆発的に売れる車でもありません。
クラウンには周期的に開発コストがかかりますので、利益を確保しないと次のいいクラウンが作れませんし、
逆に薄利多売なアクア等の代わりにも、クラウンで稼がないといけない役目があります。
次は値引きについて公開していきます。
新型クラウンの値引き額は?2020最新情報
上記の内容でお分かりいただけた通り、利益はかなりあります。
ただ、クラウンは利益が多い=値引きも多い
とはなりません。
なぜかというと、ブランド(ネームバリュー)があるからです。
レクサスも利益はかなりありますし、値引きをしないブランドなのは有名な話です。
クラウンもそれと同じです。
値引きをしなくても売れますし、値引き値引きと言ってくる人には別に無理して売らなくてもいいのです。
もっと分かりやすく言うと、
ある1人に値引きを20万円します。すると、その人が仲間内で「クラウン買ったけど、おれ20万円も値引きしてもらった!」
と公言します。
それを聞いた人がさらに値引きをしてもらいます。すると、次から次へと徐々に値引き額が少しずつ増えていく事になりますよね。
値引きが10万→15万→20万→25万→30万→無限ループ
こう簡単にいかないとしても、徐々にクラウンのブランド価値が下がってしまいます。
そうなると【いつかはクラウン】から【だれでもクラウン】になりそうですよね。
いつかはクラウンだからこそ、トヨタも本気を出して作ります。
ユーザーもいつか憧れのクラウンを買えるのを夢見てお金を貯めるのではないでしょうか。
なので、クラウンの値引き額は
ズバリ、6万円です。
全車種併売化に向けて、クラウンの値引き額が大きく変わりました。2020年1月現在は最大で40万円ほど可能となりました!!
赤文字で最新情報を追加しましたが、急激に自動車産業が変わろうとしています。2020年5月からどのトヨタディーラーでも取り扱い車種がすべて対応します。
これに向けて前倒しでクラウンの値引き額をいっきに増やす考えに方向転換しました。
ドイツ車と同等の値引きをし、全国津々浦々にあるディーラーで数を稼ごうという考えなのかもしれません。
これによってぼくたち営業マンも売りやすくなる事に違いはありませんが、徐々にクラウンのブランド価値が下がっていってしまう可能性も十分にあります。
この動きが【吉と出るか凶と出るか】かは現段階では分かりませんが、現場から見守っていきたいと思います。
ちなみに、極限まで安く買いたいのであればモデル末期のギリギリを狙ってください。
全社併売になる時代のこのタイミングを狙うのであれば、利益100万円に対してもしかしたら
「80万円の値引き」
も狙えるようになるかもしれません。
この記事を参考にしてクラウンを少しでも安く買おう!
いかがでしたか?
クラウンについて少しは分かっていただけたら幸いです。
クラウンはたしかに高級車ですが、最先端技術を使い、最先端の機能や装備が高コストで作られた車です。
買って後悔はありません。中途半端な高級車を買うぐらいならクラウンを買いましょう。
以下まとめ
- 売れ筋グレードで利益80万~100万円。
- 値引きは2020年の時点で最大40万円。キャンペーンは値引きプラスアルファでOK。
- モデルチェンジ末期では値引きも倍の80万円が狙える時代がくるかも?
- 最先端技術が盛り込まれた車なので、価格重視じゃなければモデル末期は避けて新型を待つ。
みなさんも是非「いつかはクラウン」ではありませんが、機会があれば試乗だけでもして下さい。
外車も確かにいい車です。BMWやベンツやアウディはカッコイイし走りも文句なしです。
ですが、コスパや故障のリスク、日本に合わないサイズや足回りとシートの硬さ・リセールバリュー等を考えると
やはりクラウンが1番です。日本人の為に作られた日本でしか売っていないクラウンに乗りましょう。
ちなみに今までのクラウンは「おじさん臭い」「若者には似合わない」と言われていましたが、モデルが変わってからはその印象がガラッと変わりました。
「クーペスタイルが今風」「内装もスポーティ」と言われるようになり、20代や30代のお客さんも実際に増えました。
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