目次
- 1 トヨタ・ランドクルーザー(ランクル)の歴史
- 2 トヨタ・ランドクルーザー(ランクル200)の価格とグレード
- 3 ランドクルーザー(ランクル200)は金持ちしか買えない?
- 4 トヨタ・ランドクルーザー(ランクル200)のボディーサイズとパワートレイン
- 5 トヨタ・ランドクルーザー(ランクル200)特有のオフロード性能
- 6 ランドクルーザー(ランクル200)にディーゼルエンジンがない理由とは
- 7 トヨタ・ランドクルーザー(ランクル200)の安全装備と便利機能
- 8 営業マンから見たトヨタのランドクルーザー(ランクル200)
- 9 筆者のオススメ・ランドクルーザーの仕様
- 10 トヨタのランドクルーザー(ランクル200)の維持費を抑える方法
- 11 下取りはなるべく高く売ろう
名前の由来
ランド=英語で「陸」 クルーザー=英語で「巡洋艦」
陸の巡洋艦 という意味。通称「ランクル」もしくは「200」。
日本国内はもちろんのこと、世界中で愛されているトヨタの代表車種と言っても過言ではないランドクルーザー。走破性、耐久性の信頼度がとても高く、川、海、山、砂漠、雪道と世界のあらゆる環境で活躍している。
「頑丈な車」と言われる理由のひとつに、過酷で完走することすら難しいという【ダカールラリー】でも何度も完走している実績があります。
そんなランクルの歴史からざっくりと紹介していきます。
トヨタ・ランドクルーザー(ランクル)の歴史
実はランクルは戦争によって培われたジープやトラックのノウハウによって開発されていました。
BJ・FJ型 1951年~1955年発売
シャシーやエンジン、ミッションはトラック用を流用。軍隊の使用を前提に設計されていてとても頑丈に作られました。
エンジンはシボレーの日本仕様エンジンで直6の3400㏄が採用されています。「B型エンジンを搭載したジープ」=BJ型となっています。
ちなみに軍隊には結局採用されず、結果として三菱に敗れてしまいました。
20系 1955年~1960年発売
ボディーサイズはショート・ミドル・ロングの3タイプ。ボディータイプはソフトトップ、ハードトップ、ピックアップ、バン、消防車用の5種類という構成で販売されていました。
今のランクルでは想像できませんが、なんと後輪駆動がメインで販売されていました。この型から海外へ向け輸出が開始され、タフなランクルはたちまち世界でも人気のある車種となりました。
40系 1960年~1984年発売
この型は24年間も販売された超ロングセラーとなりました。
日本国内、世界各国で愛され今なおマニアの中で「ヨンマル」として現役で活躍しています。また、この「ヨンマル」のデザインを参考に【FJクルーザー】が販売されました。
「ヨンマル」はサスペンションを柔らかくし、室内のデザインもトラック感をなくしたことにより乗用車として使いやすくしました。さらに海外での高速走行に対応できるように高速走行時の安定性も向上させました。
ボディーサイズはショート、ミドル、ロング、スーパーロングの4種類。ボディータイプは、ソフトトップ、ハードトップ、ピックアップ、消防車用に加え、ステーションワゴンが追加されました。
55型・56型 1967年~1980年発売 (50系)
この「50系」は主に海外(北米)をターゲットに開発されました。ユニークでオシャレなエクステリアに加えて、パワフルなエンジンや安全性を売りにしました。
これまた海外でヒットしましたが、日本国内では高価すぎて個人にはほとんど売れていなかったようです。豆知識として、マニアの中では有名な話ですが開発のみで打ち切られて販売されていない幻の50系が存在します。
60系 1980年~1990年発売
この「60系」からが本格的に現在のランクルを目指したステーションワゴンとなります。初のディーゼルエンジン採用。独立フェンダーが廃止されトランクが上下2分割で開閉されるなど、これらの技術は現在のモデルにも引き継がれています。
「60系」はいわゆる「高級SUV」志向に転身しインテリアのラグジュアリー性が格段に向上しました。贅沢装備としてパワーシートやシートヒーター、サンルーフも装備されるようになりました。
この60系は現在でも現役バリバリのランクル。
70系 1984年~2004年発売 2014年には1年間限定で復刻
今までと同じくハードトップやバン、ピックアップとさまざまなタイプをラインナップに用意していました。この「70系」の角ばった特徴的なデザインはどこでも走破できそうなタフなイメージを連想させてくれます。
当時は国内外に人気が高く、70シリーズ30周年を記念して2014年に1年限定で復刻されマニアの中ではかなり話題となりました。復刻版ランクル70のラインナップにはハイオクのMTのみでバンとピックアップが用意されました。
この復刻版ランクル70はかなりマニアックな車のため、爆発的には売れませんでしたが既に中古車市場ではプレミアがついています。
80系 1989年~1997年発売
「ランクル80」は北米やオーストラリアなど、主に海外向けに開発されました。ボディーサイズはさらに大きくなり重厚感と迫力が増しています。また、それに比例して室内も広くなり、大柄な外国人でも余裕をもって座れるようになりました。
このモデルでは従来の走破性と耐久性を確保しつつ、「ランクル60」の時よりも更に本格的にクロカンから高級SUVに大きく変身しました。「ランクル80」では更なる質感向上と、エクステリアとインテリアの高級感アップと装備の充実化がされています。
ワゴンはガソリン、バンはディーゼルエンジンが採用(ターボあり)されてミッションはATのみの設定となっています。従来通り走破性に優れ、カスタムパーツの普及によってカスタムを楽しむユーザーも多く存在しました。あまり売れませんでしたがトヨタ純正のキャンピングカー仕様も発売されていました。
100系 1998年~2007年
全モデルよりも更に高級に仕上げられ、オフロード界のセルシオと言われるくらいに乗り心地が良く高級感もありました。今では当たり前となっていますが、インテリアには本革シートや本革インパネ、本革ステアリングやシフトノブ、木目パネルが採用されました。
「ランクル100」は高級SUVにさらに磨きがかかり、トヨタのトップ・オブ・SUVに君臨しました。
伝統のラダーフレームに加えて最新の電子制御を取り入れた優れた4WD性能と足回り、ボディー剛性により、世界のSUVの中でもトップクラスの走破性と耐久性を誇ります。4600㏄ V8エンジンの国内最大となる排気量を搭載。ダブルウィッシュボーン式独立懸架サスペンションによる乗り心地の向上が「セルシオ並みの乗り心地」を実現しています。
さらに通常のグレードに加え、レクサスLXの国内版であるランクル最高級グレード【シグナス】が登場しました。この【シグナス】は当時、男性の憧れのクルマとなり爆発的な人気がありました。シグナスを所有することで「ステイタス」すら得られるほどでした。この人気は今でも続いていて、中古車市場では今なお驚くほどの価格で販売されています。
200系 2007年~発売
このモデルでも従来の世界No1の4WD走行性能を保持しつつ、さらに内外装のプレミアム感をアップさせました。ただし車両価格は大きくアップしてしまい600万~800万円もする高級車となってしまいました。これによって一般人ではなかなか手の出しにくい存在となりました。

「ランクル200」になっても4WD性能は国内外トップを維持。例えば雨に濡れたドロドロの急斜面を走る場合、さまざまな4WD車が滑って上り下りできないのに対し、ランクルはまるで乾いた路面を走るかのように普通に走ることができるほどの性能を持っています。
また、このモデルからは【シグナス】ではなくレクサスで正式に【LX】としてレクサス版のランクルがデビューしています。なんとその価格はコミコミ1200万円ほど。悲しいことに「ランクル200」と「LX」が最後のV8エンジンと言われています。
トヨタ・ランドクルーザー(ランクル200)の価格とグレード
- GX ¥4,739,040
- AX ¥5,151,600
- AX Gセレクション ¥5,870,880
- ZX ¥6,847,200
GXは5人乗りの設定となっていて17インチアルミホイールやフォグランプレス、手動式格納ドアミラーなどかなり簡素化されている代わりに手の出しやすいグレードとなっています。カスタム前提で購入するなら選択肢に入れてもいいかもしれません。
売れ筋グレードは本革シートのAX GセレクションかZX。ZXにいたっては内外装の高級感は一段とアップします。高級感と迫力を求め世界トップクラスのリセールバリューを狙う人はZXを買うべし
ランドクルーザー(ランクル200)は金持ちしか買えない?
結論から言います。そんなことはありません。
確かに売れ筋グレードのZXはコミコミ800万円オーバーとかなり高額です。果たしてこの高級車を買う人はどんな方なんでしょう。実際の購入したユーザーには会社の経営者もいますが、普通のサラリーマンもいます。年齢は40代~50代が多いですが、中には20代でランクルに乗っている人もいます。
一見、800万円オーバーのランクルなんか「買える訳ないじゃん!」と思いますよね。確かに現金一括やローンでは厳しいかもしれません。でも「残価設定型ローン」ならがんばれば買えます。ランクルのリセールバリューはズバ抜けて高いので、これをうまく利用すれば購入できるかもしれません。ちなみにランクルの残価は5年後で約50%、日本車の平均は30%以下です。
しかも、ランクルはいつでも高く売却できます。例え支払いが厳しくなったとしても、いつでも残債プラスアルファで売ることができるので安心です。月々の支払いが気になる方は実際にディーラーまで行ってみましょう。
トヨタ・ランドクルーザー(ランクル200)のボディーサイズとパワートレイン
グローバルでも活躍しているためボディーサイズはかなり大きいです。
全長 4950mm
全幅 1980mm
全高 1880mm
最小回転半径 5.9m
日本国内では一種類でミッションもATのみ。
4600㏄ V8エンジンのハイオク仕様 318馬力
フレックスロックアップ式スーパーインテリジェント6速オートマ
V8エンジンの素晴らしいサウンドはエンジンを掛けた瞬間から聞こえてきます。もちろん加速時の音もたまらなく良いです。直列エンジンの安っぽい軽いエンジン音とは違って、V8エンジンのサウンドは重みと深みがあって高級感に溢れています。
燃費は実燃費5km/L前後となっています。これはもう割り切るしかない。。。
トヨタ・ランドクルーザー(ランクル200)特有のオフロード性能
トラクションやブレーキを最適に制御。
- ROCK 岩場などのハードな路面で使用
- ROCK&DIRT 砂や岩が混ざっているようなモーグル路で使用
- MOGUL 砂地路の段差、溝、急斜面で使用
- LOOSE ROCK 土や石が混じった滑りやすい路面で使用
- MUD&SAND ぬかるみや砂地路、雪道、ダート路などで使用
この機能があれば例えモーグル初心者でも全く問題なく走行できます。この機能は他のメーカーにも似たものがありますが、ランクルと同じレベルまでは真似できません。
凹凸の大きいオフロードや滑りやすい急斜面を走行する場合に使用します。ドライバーはアクセルとブレーキを操作することなく、ステアリング操作のみで超低速走行が可能となります。
これにより、ホイールスピンやロックを微調整で防ぎます。
5段階の速度設定が可能
LOW→LOW2→MID→MID2→HIGH
クロールコントロール使用時に切り返しを最小回転でスムーズに行うために後輪のブレーキを制御。後輪の片輪をロックして無理やりタイトにコーナーを曲がることができます。
トヨタ最高峰の乗り心地を実現している機能。オンロード性能とオフロード性能を高い次元で両立させているシステムです。
車高調整機能は通常走行時のノーマルモード、乗車時にはローモード、オフロード走行時にはハイモードへと調整可能。また、高速走行時やL4駆動時には車高を自動で調整してくれます。
油圧システムによって前後のスタビライザーの効力を調整します。
塗装路ではスタビライザーを効かせます。一方、凹凸の激しいオフロード走行時にはスタビライザーの効力を無くし、大きなホイールストロークを実現します。
その他にもまだまだ機能はありますが、特に上記のシステムが世界最高峰のシステムとされています。オフロード走行の能力は世界ナンバーワン。
ランドクルーザー(ランクル200)にディーゼルエンジンがない理由とは
お客さんにもよく「なんでディーゼルの設定がないの?」と聞かれます。なんで設定がないのか、真相はトヨタにしか分かりません。
ここからは推測になりますが、まずは価格。現在のV8エンジンと同じパワーを実現するには大型のディーゼルエンジンが必要になります。ディーゼルエンジンはコストが掛かりますので、車両価格はさらに高くなってしまいます。レクサスLXの存在があるので、これ以上価格をアップさせるとランクルの立ち位置が微妙になってしまいます。
次に静粛性。今のディーゼルエンジンはほとんどがクリーンディーゼルとなっています。いくらクリーンディーゼルとは言っても振動やエンジン音はV8エンジンに比べると大きくなってしまいます。ランクル200の高級感や乗り心地、静粛性はV8エンジンだからこそ実現しています。
次にパワー。ディーゼルエンジンの最大の特徴は「トルク」です。このトルクを得るためには並みのガソリンエンジンでは不可能ですが、ランクルはV8エンジンを採用しているのでこの「トルク」を実現できています。わざわざディーゼルに変更して静粛性や振動を犠牲にする必要がないことになります。
最後に次期ランクルの存在です。次期ランクルではV8エンジンが廃止され、ディーゼル+ハイブリッドのパワーユニットになることが決まっています。最後の貴重なV8エンジンを途中でディーゼルに変更するよりも、フルモデルチェンジに合わせて投入する方が話題性もあり、コストも抑えられるメリットがあります。
以上の4点がディーゼルエンジンの設定がない主な理由だと思います。
トヨタ・ランドクルーザー(ランクル200)の安全装備と便利機能
- プリクラッシュセーフティ対車:10キロ以上で作動し、最大40キロ減速
- プリクラッシュセーフティ対人:10キロ~80キロで作動し、最大30キロ減速
- レーンディパーチャーアラート:時速50キロ以上で白線や黄線をはみ出す可能性がある場合、警報音が鳴る
- オートマチックハイビーム:時速30キロ以上で作動し、先行車や対向車がいればロービーム、いなければハイビームへと自動切換え
- ブラインドスポットモニター:車線変更先の死角に車両がいた場合、LEDインジケーターが点灯し、さらに点滅により注意喚起
- リアクロストラフィックアラート:駐車場から後退した場合、左右後方から接近してくる車両を検知し、ドアミラーにあるLEDインジケーターの点滅とブザー、ナビ画面により注意喚起
- レーダークルーズコントロール:時速50キロ以上で設定可能。車間距離を優先しながらフレーキとアクセルで自動追従
- マルチテレインモニター:車両前後左右のカメラで継ぎ目なく合成した映像で目視できない範囲まで確認可能
- クリアランスソナー、バックソナー:前方コーナーと後方をセンサーで検知
- タイヤ空気圧警報システム:4輪+スペアタイヤの空気圧をマルチインフォメーションディスプレイで表示。パンクや燃費向上に役立つ
営業マンから見たトヨタのランドクルーザー(ランクル200)
所有してみるとランクルの放つ独特の圧倒感や威圧感はクセになります。ステイタスも得られますし、ありきたりな高級車に乗るよりもランクルは人と被りにくいので優越感がより得られます。
また、世界最高峰のランクルの作りはかなりハイレベル。V8エンジンのパワーとサウンド、乗り心地や静粛性、内外装の丁寧な作りと高級感、室内の広さ、世界屈指のオフロード性能など、どれを取っても完成度はトップオブトヨタです。なので、価格はかなり高額ですが買ってからの後悔はしないと思います。レクサスのLXと比べてもほとんど変わらない機能が装備されていてお買い得感はまだランクルの方があります。
ランクルはクルマ自体とても魅力的ですし、購入後も全く値落ちしないのも魅力的。購入時のコストは決して安くありませんが、何年乗っても超高値で売れることを考えれば決して高い買い物ではないと思います。
筆者のオススメ・ランドクルーザーの仕様
ZX 外装色ホワイトパール 内装色ニュートラルベージュ
パワーバックドア
MOPナビ(マルチテレインモニター)
寒冷地仕様
装備内容もそうですが、リセールバリューを考えての仕様にしてあります。是非参考にして下さい。
トヨタのランドクルーザー(ランクル200)の維持費を抑える方法
ランクルを買う時だけいろいろ調べて、買った後はもう満足ですか?値引きと下取りをがんばったらそれでおしまいですか?いいえ。まだやることが残っています!
それは、固定支出を減らすこと!
車の維持費はほとんど毎月決まっていて、ある程度、固定の支出となっています。これを削減できれば、車に掛かる年間トータルコストを大きく減らせます。
車の維持費では主に
①自動車任意保険
②自動車税
③ガソリン代
④車検代
⑤月極駐車場代
の5つがあります。この中で1番簡単に費用を抑えられて、その効果が大きいものが
①の自動車任意保険です!
特にランクルの保険料は高額なので、絶対に抑えたいお金です。
保険料を抑える方法はとっても簡単。
①下にある自動車保険一括見積りをクリック⤵
②車検証を元に見積もり(すぐ終わります)⤵
③今入っている自動車保険を解約(代理店もしくはカスタマーセンター)⤵
④一括見積りの中で1番安い保険会社へ切り替える
たったこれだけ。今入っている自動車保険が「高いな~」と思っている人は必ずやってみましょう!年間保険料が半額になることもありますよ!まずは見積もりだけでもしてみましょう!そしてネット保険の威力をあなた自信で味わってみて下さい。きっと、金額を見たら「え?こんなに安いの?」と声に出して言うはずです。
ディーラー勤務のぼくでさえ、自動車保険はこのインターネット保険を利用しています。本当はダメなんですけど、保険料の差がありすぎて、、、w
下取りはなるべく高く売ろう
下取りをディーラーへ入れる。これ普通です。本当にそれでいいのでしょうか?だれでもなるべく高く売りたいと思っているはず。ディーラーの下取り価格が高いかどうか、あなた一人で判断できますか?おそらく、ほとんどの人は無理だと思います。
確実に言えることは、「ディーラーだけじゃ絶対損する!」営業マンのぼくが言うので間違いないですよ!
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