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4代目ハリアーが正式にデビューし、これから全国で試乗会が開催されるなど「出来立てホヤホヤ」の新型ハリアー。
その風貌はダイナミックでありながら、エレガントな世界で勝負をかけるグローバルモデルとなりました。セクシーなクーペフォルムが印象的なクロスオーバーSUVで、都会でも山道でも、海でも活躍する。
ラインアップは2500㏄+モーターのハイブリッドと、2000㏄ガソリンの2タイプが用意され、サスペンションはフラットで上質な乗り心地を実現しています。
トヨタ初の調光式パノラマルーフや、将来的にドライブレコーダーが不要となりそうな新機能「前後方録画機能付きデジタルインナーミラー」などの便利機能を設定しています。
今回の記事では、そんな新型ハリアーの最新レビューをまとめていきたいと思います。
2020.7月現在の値引き可能額は全体で15~20万円ほど。
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新型ハリアーはどう生まれ変わった?
4代目となる新型ハリアーは「人の心を優雅に満たす」「ただひとつの存在」をコンセプトに開発されたトヨタが本腰を入れた力作となります。
見て・乗って・走り出した瞬間に心に響くような品質を重視したそうです。
トヨタは日本で2017年の夏に発売されたカムリを筆頭に、新世代プラットフォーム戦略を展開し、GA-Kプラットフォームを採用した新型車を積極的にリリースしています。新型ハリアーもそれに続いたと言えます。
新型は、基本的に日本国内市場用だった先代モデルから一変し、アメリカや中国といった巨大マーケットを視野に入れたグローバルモデルに舵を切りました。
ちなみに、アメリカでは「新型ヴェンザ」としてすでに5月にデビューしています。
グローバルに対応したサイズへ/エクステリア

ボディーサイズは全長/全幅/全高が4740/1855/1660㎜へ拡大され、先代と比べると全長が15㎜、全幅が20㎜大きくなり、逆に全高は30㎜ダウンしました。
実際に見てみると「流麗なプロポーション」を感じることができます。ボディ後方の平面絞りやリアウィンドウの角度、クーペライクなサイドウィンドウのグラフィックは個性的でありながら、美しいの一言。新型の最大の魅力はこのスタイリッシュなルックスであると言えます。
ただし、全幅1855㎜という大きさは日本の道路、特に駐車スペースでは不便になることは間違いなさそうです。機械式駐車場が多い都会では全幅1800㎜までの規格が多いことを考えると、国内専用車として開発されているクラウンなどと比べると、新型ハリアーは不便な機会も出てきそうです。しかしながら、これを考慮してもスタイリッシュなデザインを優先したハリアーは、それだけ「こだわりが強い」とも捉えることができます。
- フロントマスクは従来と共通デザインでありながら、グリルとバンパーにはメッキトリムを装着
- ヘッドライトはプロジェクター式LEDデイライト機能付き。デイライト部分はウインカーにも切り替わる先進的機能。デザインはシャープ
- ルーフエンドはクーペのようなシルエット。アンテナは高級車に採用されているフィン形状
- テールランプはレクサスUXのように左右が連結したスリムデザイン。ブレーキ&照明灯に機能を集約したフルレッド仕様
- リアバンパーはメッキガーニッシュ付き。ウインカーとバック灯を両サイドにレイアウトし、主張は弱め
- リアデザインはハイマウントストップランプ・テールランプ・メッキガーニッシュからなる3本ラインによってシャープなイメージに仕上がっている
- Sは17インチ・Gは18インチ・Zは19インチアルミホイールとなり、高級感は19インチが断トツである
- ボディカラーは全7色。新型は特にプレシャスブラックパールが人気
新型ハリアーのインテリア

インテリアも価格相応、もしくはそれ以上の仕上がりになっています。
素材を巧みに吟味して上質なインテリアを表現する手法は歴代ハリアーの代々続く得意技ですが、新型ではこの完成度がまたワンランクアップしています。
実際にシートに座ってみると、デザインと質感がレベルアップしていることが瞬時に実感できるほどです。ダッシュボードやドアトリム部分のレザーライクな素材は、思わず手で触りたくなるレベルです。実際に展示車を見に来るお客様のほとんどが、「見て・触って」を実践しています。
ただし、乗馬用の鞍をイメージしたというワイドなセンターコンソールに設けられた2つのカップホルダーには、ほとんどの車種で見られる蓋がないのが残念な気もします。
ルームミラーには、前後に専用のカメラを追加した録画機能付きのデジタル仕様を設定し、ワンタッチで従来の鏡のミラーに変更することも可能です。
サイドドアミラーは通常の鏡面ミラータイプとなりますが、レクサスのようなデジタルカメラの映像を室内のディスプレイに映し出す先進的な装備にはなっていません。これにはステーを用いた外部カメラやインテリアにディスプレイを追加することで、内外装ともにスタイリッシュではなくなり、新型ハリアーのコンセプトとは違ってくる可能性があった為と言われています。
このような事から、今回のハリアーは「より一層洗練されたデザインを追求した」と言えそうです。
- インテリアはパーソナル指向で「大らかなたくましさ」がテーマ
- オールブラックの他に、歴代のハリアーならではのセンターとドアトリムがブラウン調も選択可能
- アクセルペダルは長距離ドライブでも疲れにくいオルガン式を採用
- メーターはオプティロン式で、中央に7インチのインフォメーションディスプレイを採用。同様にフロントウインドウに写り込むヘッドアップディスプレイも採用
- センターディスプレイはZグレードで12.3インチを標準装備。JBLプレミアムサウンドも装備され、ツイーター・ウーファーも付いてくる
- 多機能フルオートエアコンはタッチパネル式
- ガラスの透明度をスイッチで瞬時に切り替えることが出来る調光パノラマルーフはトヨタ初(約20万円)
- レザーパッケージはパワーシートとなり、運転席はメモリー機能付き。シートヒーター・ベンチレーション機能を装備
- G・Zグレードはパワーバックドア機能付きで、Zグレードはハンズフリー機能も装備される
録画機能付きデジタルインナーミラーはドラレコの代わりになると考える人が多いですが、正直それはオススメできません。主な機能は70分間だけ録画し続ける機能であって、衝突を検知して録画、録画された映像がずっと残る訳ではありません。分かりやすく言うと「録画はするけど垂れ流し状態」なので、しっかりした機能が欲しいのであれば別途ドラレコを買いましょう!

走行性能
ハイブリッド・ガソリンの両方に言えることは、予想と期待以上に強靭なシャシーのポテンシャルを秘めているところです。コーナリング時に横Gがかかっている状態で強くブレーキを踏んでも、地面に対してしっかり踏ん張ったまま減速できます。この時、ハンドルを握っている手がブレることはほとんどありません。
前輪駆動仕様で218ps、4WD仕様で222psというシステム出力を発揮するハイブリッド車は、トヨタのストロングハイブリッドモデルらしく、静粛でスムーズな街乗りシーンでの動力性能と、アクセルを深く踏み込んだ状態での満足いく加速力を両立させています。
また、ガソリン仕様モデルはシリーズ中で最も軽量となっていて、軽快に走ることを得意とし、ドライバーの意のままのハンドリングを可能にする感覚がとても気持ちいい印象です。
今回デビューした新型ハリアーは、セクシーで先進的なエクステリアが最大のアピールポイントとなっていますが、決してそれだけには留まっておらず、走りも含めた「高い完成度」が魅力的と言えます。
新型ハリアー諸元表
価格(Z レザーPKG)HV | 4,820,000円 |
全長/全幅/全高 | 4740/1855/1660mm |
ホイールベース | 2690mm |
トレッド | F1605/R1625 |
最低地上高 | 190mm |
車重 | 1690kg |
エンジン | 1487cc直4DOHC16V |
最高出力 | 131kW/78ps/5700rpm |
最大トルク | 221Nm/22.5kgm/3600~5200rpm |
モーター最高出力 | 88kW/120ps |
モーター最大トルク | 202Nm/20.6kgm |
燃費 | 22.3km/L |
サスペンション | Fストラット/Rダブルウィッシュボーン |
ブレーキ | Fベンチレーテッド/Rディスク |
最小回転半径 | 5.7m |
乗り換えのタイミングで保険も見直した方がいい?
ここ数年、自動車保険は毎年値上がりをしています。
保険は保険会社全体で話し合い、毎年10月に保険料の見直しがされていますが、これから先も保険が安くなる可能性は限りなくありません。
特に最近できた「事故あり係数」や去年できたばかりの「車両の料率クラスの細分化」によって、近年まれにみる値上がりをしてしまい、ユーザーにとっては痛い出費となっています。
その他にも、年齢による保険料の差別化、家族限定の廃止、年齢条件30歳以上の廃止など、ほとんどのユーザーにとって保険料が上がる改定がされてきました。
しかし、自動車保険はだれでも簡単に見直し、大幅に保険料を抑えることができます。
「昔からの付き合いで」
「買ったディーラーでお任せで入った」
「会社の団体保険だから安いはず」
といった具合に、見直しを何年もしていない人は案外多いようです。
車を買い替えるときは言うまでもなく、今乗っている車でもいつでも見直しが可能で、安くなる可能性は限りなく高いです。
ぼくもこのサイトを利用していますが、それまでと比べて保険料は3割ほど安くなって満足しています。
下取りを20万円以上も高くする方法
車を買い替える時には必ずと言っていいほど「下取り」があるはず。
そして、この下取りについてぼくが1番声を大にして言いたいのは
「ディーラーだけでしか下取り価格を出すのはNG」
という事。ディーラーでは下取りの交渉と値引きの交渉を同時にしますよね?この「同時」というのがとっても肝で、
「交渉によって本当に下取り価格を上げてもらえたのか?実は最初に提示された金額が相場よりも低かったのでは?」
鋭い方だとこういった疑問を持ってしまいます。ズバリ、現役の営業マンから言わせて頂きますと、これは正論ですし、ぼくらの作戦でもあります。
値引きが出来ない代わりに下取り価格を上げたように見せかけて、実は最初に提示した下取り価格はあえて下げた状態なんです。
こうしておけば、営業トークが得意なプロにとっては後は「がんばったように思わせるだけ」なので、実に楽な商売なのです。
逆に言うと、「下取りが無い商談」や「下取り価格の相場をしっかり把握しているお客さん」が相手だと、誤魔化しが効かないので営業マンは苦労します。
純粋に値引きだけでがんばらないといけませんからね。
要するに、「事前に買取店を利用してこの状態を作っておこう」という訳です。
満足する値引きをしてもらって、なおかつ下取りも良い値段が付いたらディーラーへ出し、もしつかなかったらそのまま買取店に売ってしまいましょう!
ただ、ディーラーへ行くだけでも面倒くさいのに、実際に買取店を何店舗も回るのは更にしんどいので、面倒な電話でのやり取りを
ほとんど無くした買取査定サービスを使ってください。
車の情報を入力するだけで、買取店同士が勝手に競り合ってくれる画期的な新サービスです。
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