目次
名前の由来
プラドはポルトガル語で「平原」という意味で、平原をどこまでも走破していくイメージで付けられました。
ランドクルーザープラドは「ランドクルーザー200」の弟分として今や知らない人はいない程の有名な車となりました。オフロード車の中でもシティー派SUVが大多数を占めている時代ですが、プラドは数少ない【本格派オフロード車】として今現在も活躍しています。
【ランドクルーザープラド】としてのブランド力は世界にまで広がり、世界的に見ても絶大な信頼を得ています。
その信頼度が露骨に表れているのが「高いリセールバリュー」です。トヨタのランドクルーザープラドを世界中の人が欲しがっており、少しでも安く程度の良いのを手に入れる為に日本から輸入しています。その為、プラドの中古車価格は日本国内の市場を無視した価格で取引されています。
【国内で売れなくとも海外へ輸出すれば高値で売却できる】といった状況は20年以上も続いています。数ある日本車の中でもトップ3に入るであろうそのリセールバリューの高さは尋常ではありません。
トヨタのランクルプラド・現行は何代目?
ランドクルーザープラドはその昔、ランクル70系の派生として1990年にデビューしました。お兄ちゃん的存在となっているランクルのタフさと本格オフロード性能等を引き継ぎつつ、ボディーサイズを少し小さくして街中でも使いやすいように開発されたのがランクルプラドとなります。
そんなランドクルーザープラドの特徴としては、モデル周期が長いという点です。モデル周期が長いことはユーザーにとっても、メーカーにとってもメリットがあります。
ユーザーにとってのメリットは、1度買ってしまえばモデルが変わって感じてしまうであろう【古いクルマに見えてしまう】ことがない事です。初期に購入すればかなり長期的に新鮮な状態が続くことになります。
メーカーにとってのメリットは、【莫大な開発費を短期的に投じなくてもいい】という点です。プラドのようにブランドが1度確立してしまえば、わざわざお金をかけてモデルチェンジをしなくとも安定して売れ続けることになります。そうすれば、大きな利益を長期的に安定して生み出してくれる利益車種となります。
また、モデル周期が長いことによって、より明確な改善点が見えてくる部分もメリットのひとつです。1つのモデルに対して定期的に小さな改良を加えていくことにより、年々完成度の高いクルマに仕上がっていくことになります。壊れにくい丈夫な車は、ユーザーにとってとても魅力的な部分となります。
そんなランドクルーザープラドは2019年現在も、4代目として活躍しています。
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ランクルプラド・ボディーサイズ/エンジン/エクステリアとインテリア
ボディーサイズ
全長 | 4825mm |
全幅 | 1885mm |
全高 | 1850mm |
エンジンユニット
2800㏄ | クリーンディーゼルターボ/6速AT |
2700㏄ | ガソリンエンジン/6速AT |
エクステリア
フロント・リアを迫力のある力強さと先進性を融合したデザインとなっています。
- ランクル200同様の立体的なボンネットを採用
- ランクル同様、横に直線的な大型LEDヘッドライト(デイライト付)
- プラド伝統の大型縦グリル
- テールライトをコの字にし、黒と赤の2色で力強さとオフロード感を表現
- 車高を高くすることで実際のサイズよりも大きく見せ、圧倒的存在感と迫力を表現

インテリア
- 操作系スイッチをフルLED化し、高級感を演出
- 鮮やかで明るいオプティロンメーターとマルチインフォメーションディスプレイ
- インパネ類に多数のソフトパッドを採用
- グレードにより高級感のある黒革シート、ニュートラルベージュ本革を採用
- 多数の室内照明により高級感を演出

ランクルプラド・安全機能とオフロード機能
衝突安全機能
- プリクラッシュセーフティー対人
- プリクラッシュセーフティー対車
- レーンディパーチャーアラート
- オートマチックハイビーム
- レーダークルーズコントロール(車間距離制御機能付き)
- ドライブスタートコントロール
- ブラインドスポットモニター
- クリアランスソナー
オフロード性能
ランドクルーザー200と同等の機能は最上級グレードにのみ設定がありますが、それ以外の通常グレードでも十分、トップクラスのオフロード性能となっています。
- フルタイム4WD【通常時は前4:後6または走行に応じ自動変化】
- フルタイム4WD【路面状況や急斜面の角度によって任意で走行モードを3段階に変更可能】
- タイヤ切れ角表示機能
- 傾斜角モニター
昔、面白い体験をしたことがあります。当時ハイラックスサーフに乗っていた私と仲間達でオフロード同好会のグループを作って遊んでいました。
仲間達の車は様々で、ランクル200・プラド・ハイラックスサーフ・ラングラー・ジムニー・デリカ・FJクルーザー・ハマー・パジェロなどに乗っていました。
ある日、わざと大雨の降る日に全員集合し、山まで走りに行ったことがあります。大雨によって、急斜面で地面は砂(というより泥)でとても滑りやすい状態になっているポイントを発見。
全く同じ斜面を果たして登りきることが出来るのか、みんなで順番に試したことがあります。その結果、登れたのはランクル200とプラドだけでした。
他の車はツルツル滑ってほとんど前に進む事が出来なかったのに対し、ランクル200とプラドはほとんどタイヤを空転させることなく、いとも簡単に登り切りました。それにはさすがにみんな驚いていた事をよく覚えています。これが世界に誇るトヨタのオフロード性能なんだと実感しました体験でした。
ディーゼルエンジンよりもガソリンエンジンがおすすめ
ディーゼルエンジンの特徴は、【トルク】がある事です。
低速~中速までパワフルに走ってくれるので、ジェットやボートを牽引したいのであればディーゼルエンジンがおすすめですが、通勤や通学がメインで週末に買い物に出かけるようなユーザーにとっては【ガソリンエンジン】で十分です。
初期のプラドは4速ATだったので、街中の走行でもストレスを感じ易かったですが、現行は6速ATなので【どの速度域でも最適なギア】で走ってくれます。4速から6速に増えたことによって高速域でも回転数を抑えらえるメリットもありますので、ほとんどのユーザーにとってストレスは感じにくいようになっています。
また、ガソリンエンジンがおすすめな最大の理由が【リセールバリューの高さ】です。
ガソリンエンジンでもディーゼルエンジンでも「プラド」というだけでもちろんリセールバリューは高いですが、輸出対象にのみある【高騰】を狙えるのはガソリンエンジンのみです。
1年間の中で何回か訪れる高騰現象は、過去の取引を見てもディーゼルエンジンにはありません。より高く売りたいのであれば、そのチャンスがある【ガソリンエンジン】を強くおすすめ致します。
ランクルプラド・車中泊は出来るが注意点あり
プラドはアクティブな趣味を持っているユーザーに人気があるので、車中泊にももちろん対応しています。
プラドの室内は広く、さらに5人乗りであれば2列目シート・7人乗りであれば2列目と3列目シートの背もたれを前に倒すことでフルフラットスペースが出来上がります。シートを倒した状態での室内高は大人でも十分なスペースがあります。
ただし、注意して欲しい点が2点あります。
5人乗り仕様では2列目シートのスライドが出来ない事と、座面クッションを跳ね上げる必要があるので、フラットスペースの全長が1600mmと短くなってしまい、大人の男性では足を曲げないと寝れません。
もう1点はフラットスペースが傾斜となってしまい、リヤにかけて下がってしまいますし、2列目シートとトランクスペースの境目に3cm程の段差が出来てしまいます。車中泊をするのであれば、布団やクッション等で工夫をしないと快適に寝ることは出来ないでしょう。

対して、7人乗り仕様であれば2列目シートのスライドが可能ですし、座面シートを跳ね上げる必要もありません。さらに、2列目シートと3列目シートの境目に段差は無く、正真正銘のフルフラットスペースとなります。自身でDIYをするのであれば話は別ですが、ノーマルのまま快適に車中泊をしたいのであれば7人乗りがオススメです。

カスタムや中古はどうか
プラドのカスタム
ランクルプラドは純正部品以外にも、社外品であればカスタムパーツは豊富にあります。
商品には、エアロパーツ・マフラー・ホイール・サスペンション・スピーカー・ライト関連から車中泊グッズ等なんでも手に入ります。それらをネットで購入して自分で取り付けてもいいですし、車屋さんに持ち込んでお願いしても大体は取り付けてくれます。
また、その需要の多さからプラドのカスタム専門店も日本全国に数多くあり、店単位のオリジナルパーツもとても魅力的です。
カスタムパーツが豊富にある事から「自分の理想とするプラド」に仕上げる事が出来るのも魅力的で、ユーザーにとってはより一層愛着が湧くことでしょう。
パーツはAmazonや楽天で無数にありますので、是非チェックしてみよう!
ただし、ここで注意して欲しいのが【リセールバリュー】です。どんなにお金をつぎ込んでも、全くリセールバリューはプラスになりません。カスタムはほどほどにしておきましょう。
もっと細かく言うと、カスタムによってホイールを換える場合は「純正ホイール」は捨てずに必ず保管しておきましょう。プラドに限らず、輸出対象の車にとって純正ホイールはリセールバリューにとても響いてしまうからです。
さらに、エアロパーツを純正か社外かで迷っているのであれば、オススメは純正品のモデリスタです。輸出されるプラドにとって唯一リセールバリューが高くなるエアロパーツとなります。
中古のプラド
この記事でも何度も言っていますが、プラドはリセールバリューが国産車の中でもトップレベルに高いです。という事は、中古車市場に流れてくるプラドも高いという事です。
中古車販売店で展示されているプラドが高額な理由はこれが原因です。強気な価格で販売している事が原因で仮に売れ残ったとしても、海外へ輸出してしまえば高値で取引できます。業者によっては手に入ったプラドを国内で販売しないで、いきなり輸出してしまう事もよくあります。
これらの理由から、プラドを中古で購入する事は全くおすすめできません。中古で高いプラドを買うくらいなら、ちょっと無理してでも新車で買いましょう。例えローンで買ったとしても、売却する時には「プラドを買って良かった」と思えるほどの価値が付きますよ。
営業マンから見たトヨタのランクルプラド
世界に誇る本格オフロード車【ランドクルーザープラド】。
特に男性にとっては憧れの対象ではないでしょうか。「でかい」「タフ」「かっこいい」の三拍子が揃ったプラドは本当に男心をくすぐってくれます。
しかし、価格はお世辞にも良心的とは言えません。ディーゼルで安くて450万円、ガソリンで安くて400万円もします。比較的若い世代から人気のあるプラドですが、購入を躊躇してしまう方も多いと思います。
なかなか手の届かない車だと思ってしまうかもしれませんが、意外とそうでもありません。プラドは日本車の中でもトップクラスにリセールバリューが高い事で有名です。だったら、その高いリセールを活かした買い方をすれば良いだけです。
その方法が「残価設定型ローン」です。
プラドは5年後でも約50%の残価が残ります。つまり、簡単に言うと400万円のプラドを200万円の車のローンと同等の支払で購入出来ることになります。また、満了を迎える5年後でも300万円前後で売却が出来るので、残価に対してかなりのプラスが出ます。そのプラスの部分を次の車の購入資金に充てることが出来る為、次の乗り換えが楽になります。
プラドの購入を諦めていた人は、1度ディーラーに話を聞きに行くことをオススメします。
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