世の中のハイブリッドカーを牽引してきたプリウスは、まさにハイブリッドの王様と言えます。その完成度は非常に高く、最先端の技術と装備のおかげで安心して乗ることができます。
その王様が3代目に切り替わって少し経つと「プリウスの派生ワゴンが出るらしい」
とぼくたちディーラーマンの間でも噂されていました。
当時プリウスは爆発的に売れていましたし、ライバルもいない状況(インサイトやフィットシャトルはライバルと呼べるほどの敵ではなかった)でワゴンが出てきたら
「いったいどれだけ売れてしまうのだろう」
と期待していました。
が、いざ発表されても意外と話題にならず、地味な存在となってしまいました。
その理由の一つがハイブリッドと言ったらプリウスかアクア。この2車種の印象が強すぎた為だと思われます。
しかし、それでもプリウスαはやはり完成度が高かった事に間違いはありませんでした。
ハイブリッドシステムはプリウスと同じものを使い、かつ室内が広い。2列目の背もたれが倒せてスライドもできる。前に倒せばフルフラットになるなど
確かに地味ではありましたが個人的には良い車だと思っていました。
質感もプリウスよりワンランク上でしたし、ぼくも買おうか検討していた時期がありました。
プリウスよりも車は大きいですが、意外と燃費はあまり変わらないコスパが良いのも特徴です。

趣味や仕事の関係でプリウスよりも室内の広いプリウスαを買ってもいいですし、家族の人数の関係で検討してもいいと思います。
では、このプリウスαの利益はいくらあるのかを公開していきましょう。
プリウスαの利益は?
プリウスαには5人乗りと7人乗りがあります。
1番売れているグレードは、標準フレードの S もしくは スポーツタイプのSツーリング。
今回はSを基準としている、特別仕様車のS tune BLACKⅡ で利益を公開していきます。
グレード S tune BLACKⅡ 7人乗り
メーカーオプション
- ホワイトパール
- スペアタイヤ
- LEDヘッドライト
ディーラーオプション
- フロアマット
- サイドバイザー
- ナンバーフレーム前後
- ボディーコーディング
- ナビ(中グレード)
- ETC
売れているほとんどの内容がこの仕様となります。
さて、この内容で利益はいくらあるのでしょう?
ズバリ、51万円となります。
次に、上記の内容からナビやコーティングを社外でユーザー自身が用意する場合だと
ズバリ、43万円となります。
意外と利益が多いと思いませんか?
基本的に車の利益はボディーサイズに比例しますので、プリウスよりは多いです。
車両価格もプリウスと比べると高いですが、その分、乗り心地や質感はワンランク上と言えます。(3代目と比べて)
では、この利益に対して値引きはいくらできるのでしょうか?
次は値引きについて公開していきます。
プリウスαの値引き額は?
上記のと同じく、売れ筋グレードと一般的なオプションで営業マンから引き出せる最大の値引き額は?
ズバリ、38万円となります。
また、ナビやコーティングを社外でユーザー自身が用意する場合の値引き額は?
ズバリ、31万円となります。
プリウスαは利益が多いですが、値引きをした後の利益は10万円ちょっとを残さないといけません。
残りの利益を数万円とする目標の値引き額は期待薄です。
しかし、キャンペーンはこの車の場合、値引きとは別で考えていただいてOKです。
例えば、ナビをつけてETCプレゼントや、コーティング定価7万円を今なら3万円に!
などです。キャンペーンプラスアルファで交渉した方がいい値引きを引き出せます。
そのためには、値引き交渉の前に営業マンにキャンペーンの内容を聞いておきましょう。
それから値引き交渉に入りましょう。
キャンペーンの内容が豊富にあったとしても赤字になることはないので、上記の値引き額は狙えます。
プリウスαは全チャネル併売車となっておりますが、どこで交渉してもマックスの値引き額はほとんど上記と同じです。
逆に値引き額がもっと少ない場合は、違うチャネルへ行くことをオススメ致します。
モデル末期と言われているこの車で値引きを渋ってくるお店は、やる気がない。と捉えてOKです。
【プリウスα GR】
最初からフルカスタムされているGRシリーズですが、プリウスαにも追加されています。
エクステリアもそうですが、インテリアに関しても質感がグッと上がっているのでオススメです。
このグレードは利益こそ増えるものの、値引きに関しては標準グレードと同じ扱いとなっています。

https://www.trdparts.jp/prius-alpha/gr/index.html
まとめ
プリウスαは全チャネルで販売されていますが、値引きを渋るお店は少ないのでわざわざ競合させるまでもないでしょう。
営業マンが頑張って出した値引き額が、この記事よりも遥かに少ない場合は
チャネルを変えてしまった方が早いです。
以下まとめ
- 売れ筋グレードと一般的なオプションで、利益51万、値引き38万。
- ナビやコーティングを社外でユーザー自身が用意する場合で、利益43万、値引き31万。
- 競合させるよりも、一社でのマックス値引き額を聞き出す。
- キャンペーンは値引きプラスアルファで考えてOK.
- この車で値引きを渋られたらお店を変える。
- 即断、即決。
- お互い気持ちのいい商談を心がける。
おそらく、ほとんどの会社が値引きは強気で提示してくれるはずです。そういう車です。
今ではあまり販売する機会も少なくなってしまいましたが、本当にいい車です。
営業マンも、値引きをがんばって購入してもらえたら、絶対に満足してもらえる車という自信があります。
モデル末期のため値引きを渋って売れないよりは、値引きをがんばってでも売りたい車です。
サクッと値引きをして、サクッと売りたい。と営業マンは思っています。
その心理を利用しましょう。
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