この記事では人気絶頂のトヨタ・新型RAV4についてちょっと違った視点から紹介しています。これから検討していく人にとって、少しでも参考になれば幸いです。
比較対象はRAV4同士の違ったパワートレイン。それぞれ人気のあるグレードで紹介していきます。
ガソリンは【Adventure】2000㏄/4WD/5人乗り/CVT/レギュラー
ハイブリッドは【Gグレード】2500㏄/4WD/5人乗り/電気式CVT/レギュラー
トヨタの新型RAV4・ガソリン仕様のAdventure(アドベンチャー)


まずはガソリン車の目玉商品となっている「アドベンチャー」で紹介していきます。パワートレインは約170馬力を発揮する直列4気筒2000㏄エンジンを搭載しています。海外で人気だったこともあり、ボディーサイズは全長4.6m・全幅1.86mの大型サイズとなっています。加えて重さも1650㎏とヘビー級です。
このスペックでは「2000㏄のガソリンエンジンでは非力では?」と思っていましたが、実際はそうではありませんでした。ヘビー級の車重を感じさせず思いのほか軽快に走ってくれます。もちろん、高速の合流や山道の上り坂等では若干パワー不足ではありますが、ほとんどの人はトータル的に十分と感じるはずです。
エンジンというよりも、実際に運転してみて感じるのは「ブレーキングの難しさ」です。慣れてこればいいかもしれませんが、他のトヨタ車と比べてもブレーキの癖が強いように感じました。また、今時のガソリン仕様には珍しく【アイドリングストップ機能非装着】となっています。燃費には多少影響してしまいますが、アイドリングストップが好きじゃないユーザーはかなり多いので意外と嬉しいと感じる人もいるかもしれません。
- 市街地:カタログ値11.5km/実燃費14km
- 高速道:カタログ値17.5km/実燃費18km
- トータル燃費:カタログ値15.2km/実燃費10km
燃費ははっきり言って「良くない」ですね。高速道のみ燃費が伸びたとしても、普段走る場所は市街地なので、どうがんばってもトータル燃費は伸びないでしょう。
トヨタの新型RAV4・ハイブリッド仕様のGグレード


次にハイブリッドの目玉商品「Gグレード」で紹介していきます。パワートレインは178馬力を発揮する直列4気筒2500㏄エンジン+前後で174馬力の能力を持つモーターを搭載しています。ボディーサイズは上記で紹介したアドベンチャーと同じですが、車重は40㎏も重い1690㎏となっています。
車重はガソリン仕様のアドベンチャーよりも40㎏重いですが、エンジン+モーターによるパワーでは、むしろ余裕があるくらいでした。初速~高速域すべてにおいて「ノンストレス」で走ることができて、車重を感じさせない気持ちよさがありました。特にモーターの威力が抜群で、高速道路への合流や山道の上り坂など、ドライバーが「加速したい!」と思ってアクセルを踏んだ瞬間、想定以上にパワフルに反応してくれた事に驚かれると思います。
トヨタのハイブリッドは基本的に1800㏄のエンジンが主流ですが、クラウン同様に新型RAV4には2500㏄のスペックが採用されています。排気量が小さい方が燃費が良いと思われがちですが、実はこの「2500㏄」という排気量は、RAV4のハイブリッド仕様においてパワー・燃費ともに「ベスト」なのです。
- 市街地:カタログ値18.1km/実燃費26km
- 高速道:カタログ値20.7km/実燃費24km
- トータル燃費:カタログ値20.6km/実燃費18km
このエンジン・ボディーサイズ・車重から考えればかなり優秀ではないでしょうか。「大きな車は燃費が悪くて維持費が高い」と敬遠されてきましたが、この結果はその考えをいい意味で覆してくれました。
営業マンならガソリン・ハイブリッドのどっちを買うのか
自分でこの記事を書いておきながら、いざ自分が買うとなると「ぶっちゃけ分からない」です。大前提として、お財布の許す限りだと思うので、本音ではアドベンチャーが欲しいところですが、現実的にハイブリッドでしょうかね。ガソリンとハイブリッドの価格差は約25万円しかありませんからね。今回の記事で比較したこの2台は、どちらも人気があってそれぞれに魅力があります。
ガソリン仕様のアドベンチャーは何と言ってもオフロード感が満載の「見た目のかっこよさ」ですね。対してハイブリッドは「維持費の安さ」が魅力的です。つまり、維持費重視であればハイブリッド仕様・見た目重視であればガソリン仕様を購入すればいいのではないでしょうか?
最後に、おそらく新型RAV4の今後のリセールバリューは「アドベンチャー」が伸びると予想しています。他の記事では新型RAV4について詳しく紹介していますので、そちらも是非参考にして下さい。

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