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軽自動車とは違ってこれまで普通車のコンパクトカーと言えば、パッソ・ヴィッツ・アクア・デミオ・フィットなどの背が低車種しかありませんでした。
国産のコンパクトカーは、全長・全幅・全高のすべてが小さい車でラインアップされていましたが、新しくデビューしたタンクやルーミーは今までの定義を覆す車になっています。
トヨタの考えるターゲット層
軽自動車のワゴンR・タント・N-BOXのターゲット層は、主に小さな子供がいる主婦のメインカー、もしくは足腰の悪い高齢者です。
これと同様に、基本的にトヨタのルーミーやタンクも同じターゲット層となっていると思われがちですが、実は少し違います。
ノーマルタイプに加えて、男性の好きなスポーツタイプのグレードも設けているなど、カッコ良さも演出しています。
さらに、軽自動車では実現できなかった【圧倒的な室内の広さ】があります。ここが軽自動車とは大きく違っている点となっていて、ファミリーのセカンドカーではなく「メインカー」としても活躍できるようにターゲットを広めています。
男女関係なく、主なターゲット層は20代~30代&高齢者です。
トヨタのタンクとルーミー・口コミと評判
- いろいろな車を検討したが室内の広さはナンバー1
- 男性が所有しても恥ずかしくない見た目のカスタムグレード
- 燃費が良い。街乗りで16km/L前後走ってくれる
- 運転がしやすい。車幅の感覚が掴みやすい
- 窓が大きくピラーも邪魔にならない為、視界良好
- 9インチのナビが入る点が良い
- カスタムパーツが意外と豊富で楽しい
- いろんなボディーカラーがあって良い
- ドアが薄いので側突されたら大丈夫かと心配になる
- 助手席にもひじ掛けが欲しい
- 高速運転時のパワーは軽自動車とあまり変わらない
- エンジン音・パワーは期待していたよりもダメ
- 小排気量のため出だしがもっさりしている
- 山道などのカーブはかなり減速しないと怖い
- 思ったより燃費が伸びない
エンジン音や内装は、たしかに「ダイハツ製」を強く感じますが、それを加味してもとてもいい車だと思います。また、パワーやコーナリングは小排気量・背の高い車なだけあって、諦めてもらうしかありません。
これらの口コミはあくまで参考程度にし、実際に購入する時には後悔しないように試乗しましょう。
タンクとルーミーでエクステリアなどは違うのか
エクステリアのイメージは主に2種類あります。
外装にこだわりのない方や高齢者によく売れるノーマルタイプ
- エアロやアルミホイールを装着しないので、落ち着いたイメージに仕上がっている
- メッキパーツもあまり使わず、リアスポイラーもレスの為、主張の少ないエクステリア

外装にこだわるスポーツな味付けが特徴
- 前・横・後ろのエアロパーツが標準装備となっていて迫力がある
- 至る所にメッキパーツが装着され、主張の強いエクステリア
- アルミホイールを標準で履いていてスポーティーさと高級感がある
- LEDヘッドライトとLEDテールランプとフォグランプ+デイライトが標準となっていて高級感がある

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タンクとルーミーは兄弟車ですが、エクステリアで差別化されています。
分かりやすく言うと、「タンクはヴェルファイア・ヴォクシー」「ルーミーはアルファード・エスクァイア」です。
エクステリアがスポーティな仕上げのタンクか、ラグジュアリーな仕上がりのルーミーかの違いで内装と走りに差はありません。どちらが自分好みかで選んで下さい。
タンクとルーミー・インテリア
タンク・ルーミー・ジャスティ・トールの兄弟4車種はダイハツが開発&製造している為、軽自動車で培ってきたノウハウが最大限活かされています。
小さな空間を広く見せる工夫や、ボディーサイズからは想像もできない広さを確保していたり、室内を有効に使う工夫が詰まっています。
- インパネは少しでも全幅を大きく見せるため、【水平】に作られている
- 乗り心地を維持しつつも、シートを薄く作ることによって広い室内空間を確保
- 1列目と2列目の距離を離すことによってゆとりの居住空間がある
- 小物入れや買い物フックなど、女性に嬉しい工夫がされている
- 2列目シートを2列目の足元にダイブインすることが可能。そのおかげでフルフラットの広い荷室が生まれる
- 2列目シートもリクライニングと前後スライドが可能
- すべての窓を大きく作ることによって、見晴らしのよさを確保し、運転のしやすさと安心感がある

トヨタのタンクとルーミー・価格
1000㏄
X | 1,490,500円 |
X(4WD) | 1,666,500円 |
X’S | 1,556,500円 |
X’S(4WD) | 1,732,500円 |
G | 1,716,000円 |
G(4WD) | 1,892,000円 |
カスタムG | 1,870,000円 |
カスタムG(4WD) | 2,046,000円 |
1000㏄ターボ
G-T | 1,837,000円 |
カスタムG-T | 2,002,000円 |
タンクとルーミー・運転のしやすさ
ボディーサイズがコンパクトなので小回りは得意です。サイズ的には軽自動車とポルテの中間くらいなので、狭い道でのすれ違いや右左折、駐車もしやすいので、運転が苦手な方でも十分安心して乗れる車となっています。
また、すべての窓ガラスが大きく作ってあるので、視界は良好で死角も少ないです。目視ができる範囲がかなり広いので、安全面でも安心できます。
エンジンは2種類あり、1リッターのノーマルエンジンと1リッターターボがあります。
市街地で子供の送り迎えや買い物をメインに使うならノーマル1リッターで十分ですが、高速や産業道路などをよく走る人は、もう少しパワーがあった方がストレスを感じにくい為、1リッターのターボにした方が無難です。
ちなみに、乗り心地は軽自動車に比べれば十分すぎるほど良いです。
トヨタのタンクとルーミー・流行りの安全装備
ダイハツが開発・製造している為、安全装備はトヨタ製ではなくダイハツ製です。
名称はトヨタセーフティーセンスではなく【スマートアシストⅢ】と言われ、トヨタにも引けを取らない先進の衝突回避支援システムとなっています。
- 人と車に反応しブレーキを自動で踏んでくれる衝突回避支援ブレーキ機能
- ブレーキを自動で踏む前に音とディスプレイで警告してくれる衝突警報機能
- 車線をはみ出す・もしくははみ出す可能性があると警報で知らせてくれる車線逸脱警報機能
- アクセルの踏み間違いによる衝突を回避してくれる前後誤発進抑制制御機能
- 停止中、前方の車が進んだことを知らせてくれる先行車発進お知らせ機能
- ハイビームとロービームを自動で切り替えるオートマチックハイビーム
以上のように、コンパクトカーでありながら、充実した機能となっているので安心して運転できます。万が一にも対応してくれるのはありがたいですね。
営業マンから見たタンクとルーミー・シエンタと比べてどうか
軽自動車も未だに人気があり、時代のニーズに合わせて質感や安全機能、乗り心地や高級感のある外装を向上させてきました。
昔の軽自動車に比べれば格段に進化しているのは間違いありませんが、それに比例して価格もかなりアップしているのが難点です。
対してルーミーやタンクはかなりお買い得な値段に設定されているので、軽自動車の価格とほとんど変わらなくなっています。
定価ベースだと価格に開きがありますが、軽自動車と違って値引きが出来ます。それを踏まえると価格的に軽自動車で検討しているユーザーは、普通車であるタンクやルーミーも視野に入れる事が出来ます。
維持費においても軽自動車と比較して、月に換算すれば2000円~3000円の差となりますので、意外と大したことありません。
価格・維持費・乗り心地・安全面等を考慮して、軽自動車の購入を考えている人はルーミーやタンクといったコンパクトカーも視野に入れて検討してみてはいかがでしょうか?
また、これらの車種とシエンタはよく迷われるユーザーが多いですが、実際にタンクやルーミーに少しだけ予算を上乗せすれば購入できます。室内空間はシエンタの方が狭く「高さ」が低い分、狭く感じてしまいますが、最大7人乗れるメリットがあります。
さらに、車格として考えればシエンタはワンランク上となりますので、質感・乗り心地・静粛性・エンジンパワーは良くなります。運転のしやすさと広さを優先するのであればタンクやルーミー。乗車人数や質感等を優先するのであればシエンタがベストです。
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