近年ではSUV、もしくはコンパクトカーが人気となっていて、スポーツカーはあまり人気がありませんでした。
しかし、トヨタからは86が復活し、さらには名車であるスープラまでも生まれ変わって再販されることとなりました。今では街中でこうしたスポーツカーが走っていても珍しいものではなく、若者から大人まで、スポーツカーに対する魅力が増してきたのではないでしょうか。
次期スープラはどう生まれ変わる?
スープラに関してはBMWと共同開発ということもあって、スポーツカーというよりもスーパーカーに近いものがあり、それでも価格は手の届く範囲内。これだけでも魅力なのですが、さらにイアーモデルとして毎年性能が向上する「改良」が入る車種でもあります。
直近の話で言えば、2020年10月に改良モデルが発表され、3リッターターボエンジンが340psから387psに大幅にパワーアップされたばかりです。
そんなスープラですが、デビュー当初から噂のあった【GRAM仕様】が2023年に200台限定車で販売されるようです!

GTカー並みの大型ウイングが装着される
エンジン&トランスミッション
エンジンは先日日本に導入されたBMWの新型M3とM4が搭載するハイパワー直6 3リッターターボの予定で、スープラGRAMには520ps&最大トルク67.0kgm前後となるそうです。
M3とM4では510psなので、スープラGRAMには若干のチューニングが施されるという事でしょう。ちなみに、兄弟車であるBMW Z4には搭載されません。
このハイパワーエンジンに組み合わされるトランスミッションは、7速DCTで、トヨタ車としては初めての2ペダルMTとなり、現行スープラの8速ATからは大きく生まれ変わります。
走りはどうか
パワーアップに耐えられるように、ボディ、足回りも強化しようと、現在GRの開発チームがテストを重ねて試行錯誤しています。実際に、2019年には豊田章男社長自らがステアリングを握り、ニュルブルクリンク24時間レースにも参戦しています。
スープラを含め、トヨタ車はこうして実戦で培った知識、経験、技術を市販車にフィードバックすることで、間違いなく良いクルマが作られてきています。
ただ、そうは言ってもスープラの走りを追求することはかなり難しいとされています。特に、500psを超えるハイパワーエンジンを積むとなると、通常は4WD(GT-Rのように)にするのが一般的ですが、スープラはFRのままとなるでしょう。
しかも、極端に短いホイールベース2470㎜という点が、さらにパワーアップするスープラの安定性を確保し続けることを邪魔しています。
これらの点が、実際に走り込んでひとつひとつクリアされていくことになるとは思いますが、どのような仕上がりになるのかがとても楽しみです。

ボディは現行よりもワイド化
スープラは2025年に販売終了
ここで、残念なニュースが飛んできました。
なんと、スープラは次のGRAM仕様が最後の進化になり、2023年に発売してからわずか2年後の2025年に廃盤となる予定。
その先の予定は今のところ特になく、短い歴史に終止符を打つことになりそうです。
当サイトでは再三に渡って、近い将来ガソリンエンジンのスポーツカーが日本から無くなると言ってきましたが、まさにそれが実現されようとしています。ガソリンエンジンが無くなった先に待っているは、ハイブリッドやEVなどの電動スポーツカーが主流となる時代です。
それはそれでいいかもしれませんが、いまいち迫力が無いのも事実。いずれにしても、スポーツカーにとっても時代が大きく変わる節目となることでしょう。
GRAMスープラは入手困難
上で言ったように、そういった意味でも次期スープラはとても貴重な存在となることは間違いないでしょう。
さらに、限定200台ということで、おそらく抽選式となり、見事当選した人だけが手に入れるクルマとなるでしょう。その内の何台かはすぐに転売目的で中古車として並ぶ可能性はありますが、超高額で出品されるはずです。
いずれにしても、新車であろうが中古車であろうが【GRAMスープラ】を手に入れるのは至難の業だと言えます。読者の中で奇跡的に手に入れられた人が現れたら、是非大切に乗り続けてほしいものです。
全長×全幅×全高 | 4410×1900×1285 |
ホイールベース | 2470 |
車両重量 | 1580㎏ |
エンジン | 直6 3リッターターボ |
最高出力×トルク | 520ps×67.0kgm |
駆動方式 | FR |
発売日 | 2023年 |
販売価格 | 1200万円~1300万円 |
BMW版GRAM | 予定なし |
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