2020年2月、約10年ぶりにヴィッツのフルモデルチェンジが行われ、日本仕様の名前も欧州と同様の【ヤリス】に変更されます。
今回はヤリスについて記載していきます。
ヴィッツの後継「ヤリス」の特徴
ヤリスは【ヴィッツのフルモデルチェンジ版】という位置づけですが、以前のモデルに比べてかなりスポーティーな仕上がりとなっています。
これは先代モデルの後期型から参戦していた、WRCラリー(世界ラリー選手権)でモータースポーツのイメージを強めたことがひとつの理由と言えます。
スポーティーに生まれ変わる新型ヤリスは、比較的女性にウケが良かったこれまでのヴィッツから「走りにこだわったコンパクトカー」としてこだわりが強い層にも受け入れられるコンパクトカーへと進化するといえるでしょう!

https://www.webcartop.jp/2019/11/452984/web-cartop_21-28/
次は予想価格や燃費性能などを紹介していきます。
ヤリスの価格
ヤリスのCVTモデルの価格は次の通りとなっていて、4WDモデルは1.0リッターモデル以外に設定されていて、約25万円程度高くなっています。
【1.0リッターモデル】
X Mパッケージ | 130万円 |
X | 145万円 |
G | 161万円 |
【1.5リッターモデル】
X | 159万円 |
G | 175万円 |
Z | 192万円 |
※1.5リッターモデルには5万円安で6速マニュアル仕様も設定。
【1.5リッターハイブリッドモデル】
X | 199万円 |
G | 213万円 |
Z | 229万円 |
【1.6リッターターボ】GRシリーズ
GR-4 約350万円

https://www.webcg.net/
3代目ヴィッツと比較するとグレード数が減り、選びやすくなっていますね。
価格は10万円ほど値上げされる程度で収まっているので、最新の安全機能を搭載していることを考えるとお得と言っていいでしょう!
また、1.5リッターモデルには現在では化石と化している【6速マニュアル】も用意されていますので、走りが好きな人には嬉しい設定ですね。
1.0リッターモデルやハイブリッドモデルも用意されていますので、年間走行距離や初期投資など自分の予算や使い方に合わせたチョイスができます。
今回のヤリスの最大の目玉としては1.6リッターターボに4WDを組み合わせたGR-4と言えるでしょう。
これはWRCのラリーカーの要素を取り入れたホットモデルで、1.6リッターながら250馬力程度を絞り出すモデルとなりますが、実は少し遅れての登場となりますので半年~1年くらいは待つ必要がありそうです。
エンジン/ハイブリッドの燃費
燃費についてはまだ公表されていませんが、新開発の「ダイナミックフォースエンジン」という3気筒エンジンを搭載するため、燃費は向上すると思われます。
ちなみに3代目ヴィッツ(現行)の燃費は以下の通りになります。
1.5リッターハイブリッド | 34.4キロ(JC08モード) |
1.3リッターガソリンモデル(アイドリングストップ装着車) | 25.0キロ |
1.0リッターガソリンモデル(アイドリングストップ装着車) | 24.0キロ |
1.0リッターガソリンモデル | 21.6キロ |
1.3リッターガソリンモデル(4WDモデル用) | 18キロ |
このようにコンパクトカーならではの高燃費を実現しています。
ヤリスはガソリンモデルに関しては全グレード3気筒になるという事と、全エンジンにアイドリングストップシステムが標準装備になるという事で、実燃費も大幅に向上することが予想できます。
ハイブリッドの実燃費はアクアと同じく20~25km/ℓ以上。
ガソリン車の実燃費は15~20km/ℓとなりそうです。
ヤリスの外装と内装

https://kakakumag.com/
ヤリスのスタイリングですが、全体のラインとしては今までのヴィッツ同様に曲線を基調としたデザインになっていますが、ライトの形状等は歴代モデルの中で一番シャープでスポーティーに仕上がっています。
ボディカラーは12色。2トーンカラーは6色から選択できるようになっていますので、豊富なカラーからなるべく自分の理想とするヤリスへと近づける事ができそうです。
内装はシンプルな造形になっていますが、今回からメーターがデジタル式になり、カローラスポーツなどから採用が開始されている【ディスプレイオーディオ】も装着されています。
内装色はブラックで統一されていて全体的に締まっている印象を受けますが、上級グレードには少し明るめの「クレアトープ」と呼ばれる内装色が設定されています。
シート生地はファブリックがメインになりますが、上級グレードの「クレアトープ」になるとオプションでファブリックと革のコンビシートを選ぶこともできます。
ちなみにエクステリア&インテリアのカスタムパーツは既に楽天で多数販売されています。特にオシャレ&低価格で入手できるマット類なんかは純正品と比べてもいいお買い物となりそうですね。

https://news.livedoor.com
今となっては必須装備となっている安全装備・運転支援システムに関しては、ヤリスには最新型の「トヨタセーフティーセンス」が搭載されています。
従来のヴィッツにもトヨタセーフティーセンスが設定されていますが、衝突軽減ブレーキも80キロ以下対応であったり、車線逸脱防止もブザー警告のみと、今となっては少し役不足となっています。
ヤリスからはシングルカメラとミリ波レーダーを使い、ACC(アダプティブクルーズコントロール)や車線維持システムなど最新の装備が付いた最新式に変わります。
さらに、衝突軽減ブレーキもクラウンやアルファードと同じく夜間の歩行者対応式になり、「交差点」右折時の対向直進車・右左折後の横断歩行者も検知が可能になり、低速時の加速抑制機能もトヨタ車として初めて採用されます!
最新式のシステムになると同時にACC(アダプティブクルーズコントロール)も採用されますが、渋滞時の追従機能は装備されず、時速30キロ以上で作動するシステムになっています。
高速道路での長距離ドライブなどではかなり便利ですが、今現在では渋滞追従機能が付く車種が主流となっています。
同じコンパクトカーでもヤリスと同じ時期に発売される新型フィットも採用する予定なので、ヤリスにも装備してほしかった唯一の残念なポイントとなってしまいました。
この辺りはマイナーチェンジで改善されることを望みましょう!
ヤリス「GR-4」がGRAM?
ヤリスにはホットモデルとしてGR仕様が設定される予定になっています。
その中でも最強モデルとして、1.6リッターターボに4駆の組み合わせで「250馬力を絞り出すGR-4」という普通のGRよりも過激なモデルが追加されるようです。
ヤリスに限らず、トヨタはディーラーで買えるコンプリートカーとして【GR】というグレードを設定しています。
エアロパーツなどの専用カスタムに加え、剛性アップやサスペンションなどにライトチューンを施した【GR】が通常です。
そしてヤリスにはさらに、さらに本格的なチューンをした【GRMN】が設定されています。

kunisawa.net/
GRMNはマークXや86の他にも、市販はされていませんが豊田章男社長が特別に注文した【センチュリーGRMN】で有名になりました。
現在の段階ではヤリスにはGRMNを設定する予定は特に明言されいませんが、このGR-4がGRMNの位置づけになることは十分考えられそうです!
ヤリスとアクアはどっちがおすすめ?
トヨタには同じコンパクトカーとして競合となっているハイブリッド専用車の「アクア」が存在します。
全長と全幅はヤリスとほぼ同等で、全高に関してはアクアの方が若干低くなっています。
コスパが最強な同じコンパクトカーというジャンルなので迷う人も多いと思いますが、今から新車を買うのであればヤリスを選ぶのが得策と言えそうです!
アクアもかなりの燃費性能を誇っていますが、ヤリスのハイブリッドモデルはアクア以上の燃費性能を誇る予定になっています。
さらに、走行性能に関してもTNGAが採用されている点から、2011年に出たアクアに比べてかなりしっかりしているのは間違いありません。
確かにアクアもマイナーチェンジを繰り返し性能は上がっていますが、やはりデビューから8年経過していることもあり設計の古さは否めません。
対して、ヤリスの方は上で紹介したように最新のプラットフォーム「TNGA」を採用していますし、走行性能や最新の安全装備と技術を投入しています。
このような事から、アクアに比べても断然性能を上げてきたヤリスの方が新しさを感じられるといえるでしょう。
使い勝手や乗員スペースも少し全高が高いヤリスの方が優勢です。
価格もアクアとヤリスでは大きく変わるわけではなく、最新のコネクテッドシステムも搭載している点でもヤリスの方がお勧めと言えるでしょう!
車を一番高く売りたい方は【中古車買取オークションのSellCa】
コメントを残す