目次
エンジンパワーやサイズ&取り回し
エンジンは2タイプ。大きく分けるとガソリンとディーゼルの2機種になります。

1.4ℓ TSI®エンジン
1400cc 5,000~6,000rpmで110kW(150PS)1,500~3,500rpmで250Nm(25.5kgm)というスペックです。小排気量ながらインタークーラー付き直噴ターボ+6速DSGの組み合わせ。
VWのガソリン車では定番の組み合わせとなります。こちらはまだ試乗していませんが、同じ仕様のゴルフに以前試乗したときの軽快さがSUVのティグアンにも活かされているなら相当期待できるモデルになります。
しかし、SUVということもあって4motion(4WD)を期待しましたが、残念ながらFFモデルしかありません。
車重が重くなるので仕方ないと思いますが、多少排気量アップしても4motionモデルがガソリン車でも選択できるとよりよいなと思います。
搭載グレード:TSI Comfortline、TSI Highline、TSI R-Line
2.0ℓ TDI®エンジン
2000cc 110kW(150PS)/3,500-4,000rpm、340Nm(34.7kgm)/1,750-3,000rpmというスペックです。
VWは件の排ガス不正問題でディーゼルモデルの投入をしばらく見合わせてきました。各メーカーで採用しているAdBlue(尿素SCR方式)をVWも採用。
従来のDPFのみの方式だと煤詰まりが起きやすく、こまめなメンテナンスが必要とされていました。
対してAdBlue方式は尿素タンクにAdBlueを投入する事により化学変化を起こして窒素(N2)と水(H2O)に還元されます。外部から排気ガス中にアンモニアを加えることで、窒素酸化物を浄化するという方式をとっています。
これを細かく書くと一般ユーザーの方々は画面を閉じたくなると思うので、公式HPから抜粋した画像を見てもらった方が分かりやすいかと思います。
実際に運転してみると、ディーゼル特有のノイズはうまく封じ込められています。このあたりは前回掲載したAudi Q5(以下Q5)と同様です。
しかし、走り始めてからの第一印象ははっきり書いてしまうと「重い」の一言です。ディーゼル特有の力強さは低速域から感じることはできますがキビキビさは皆無です。
Q5は低速からの動きが全体的にキビキビしているだけに、この点は痛いマイナスポイントになります。Q5との決定的な違いはミッションとエンジンチューニングにあると思います。
特にStronicの考え方は基本的にDSGとほぼ共通ですが、Stronicは低速、ローギヤードからのピックアップをよくする味付けになっているため、軽やかに走ることが可能です。
Audiは元々スポーツ志向が強いブランドである事は有名です。そのためか、重量級のSUVであるQ5にも軽快さが求められ、それをしっかりと実践しています。
対してVWはゆったり走ることを想定しているか不明ですが、低速域はひたすら重いです。回転数を上げていくとDSGらしい個気味いいシフトアップをしてくれますが、ガソリンモデルとの比較でいうともっさり感はつきまといます。
しかしながら、スピードを上げていくと低中速時のもっさり加減はどこへやら、とても速い車に変身します。ここから推測するに、ディーゼルモデルは高速向けのセッティングになっているのかもしれません。
足回りに関してはばたつき感は少ないですが、やはり固めな印象を受けましたが許容範囲です。ワインディングではこちらも回頭性がよく、コーナーでロールをうまく抑えながらすっと頭から入ってくれて、SUVらしからぬハンドリングが期待できます。
4motionの恩恵もあるのではないでしょうか。パワートレインが洗練されれば間違いなくとても商品力が上がり、クラスでは一番よいSUVになってくれると期待してます。
搭載グレード:TDI Comfortline、TDI Highline、TDI R-Line(いずれも4motionのみの設定になります)

尿素SCRシステムの仕組み
取り回し性能
全長 4,500 mm x 全幅 1,840-1,860 mm x 全高 1,675 mm
寸法的には基本的に取り回しに苦労する事はありません。エッジの効いたデザインなので見切りもいいです。
実際にドイツ車は基本的に小回りがききやすく、全般的に取り回しは良いですが、とは言いつつもやはりFFベースになるので劇的に良いとも言い切れません。
ただ、その中でも優秀な部類に入ることは間違いないと思います。
乗り心地や安全装備
乗り心地に関しては、SUV特有の揺り戻し感は多少はありますが、元来VWが持ち合わせているフラットライド感は継承されています。
段差でのピッチングはSUVの中では少ない方で、不快な突き上げはあまり気になるレベルではなかったです。コーナリング性能もドイツ車らしくフラットに曲がることができ、不安要素は皆無に近い素晴らしい乗り心地です。
安全装備に関しては、今の時流に乗ったものはすべて搭載されています。それに加え被追突時に対向車線に飛び出るのを防止するポストコリジョンブレーキシステムや、歩行者保護用のポップアップボンネットフードなども加え非常に充実しているのもウリです。
良いポイントと悪いポイント
良いポイント
非常にわかりやすいインパネ周り。簡単に言えば、誰が使っても直感的に操作できるインパネ周りのレイアウトをしているため、初めてティグアンに乗る場合でもすぐ簡単な基本操作ができます。
これはこの車種に限ったことではなく、VW車に共通して言えることです。一見すると当たり前のことですが、意外と重要な点となっていますが、これを設計できないメーカーが意外と多いのが現実です。
特に最近はタッチスクリーン化されているので物理ボタンが省略されている関係で、運転中に操作しにくいというデメリットがあります。
特によく使うエアコンのスイッチですらタッチスクリーン経由で操作する車種が増えており、運転中に操作しにくいというデメリットがあります。ティグアンはしっかり残しているので非常良いと思いました。
悪いポイント
DSGとディーゼルエンジンの相性。前回ご紹介したAudi Q5では組み合わせが素晴らしく、ギクシャク感は皆無でした。
ところが、基本的には構成が同じはずなのにティグアンになるととたんにギクシャク感が顔出します。
特に市街地走行において低速域でエンジンがワンテンポおくれた加速をし、さらにVWのDSG特有のギアがウマくつながらなくて変速がギクシャク現象が起きてしまうのです。詳しくはエンジンに付いての記載をご覧ください。
インパネ周りは良好と先ほど書きましたが1点だけ難点があります。
それは、VW/Audi系の弱点である右ハンドル仕様のペダルレイアウトです。中央寄りのセッティングは昔からの名残で存在し、シートポジションが取りにくのです。
昔に比べれば右に寄ってくれましたが、まだ真ん中に近く、違和感を若干感じます。
また、質実剛健な感じのインパネは使いやすくいいのですが、質感が今一歩です。もう少し使用する素材やデザインが洗練されるともっとよい車になるので今後期待されます。
総合評価はこうだ!


総合評価は10点中8.5点ではないでしょうか。
減点分は、ディーゼルにあるぎくしゃく感。これと運転席周りのペダルレイアウトこ2点が改善されれば満点になること間違い無しです。現時点でもかなりおすすめできるSUVの一台ある事は間違い無しです!
コンパクトSUVの中でティグアンは高いのか?
最後に気になるお値段は....403.9万円〜となっています。他メーカーより細かく設定されていますので、詳しくはメーカーHPをご覧ください。
このクラスの輸入SUVの中では平均より若干安めの価格設定になっています。ただオプションに関してはセットオプションが多く、単価が高めなので、そこを見てしまうと割高感は少し出てしまうかもしれません。
ティグアンを買う前に自動車保険を見直そう
ここ数年、自動車保険は毎年値上がりをしています。
保険は保険会社全体で話し合い、毎年10月に保険料の見直しがされていますが、これから先も保険が安くなる可能性は限りなくありません。
特に最近できた「事故あり係数」や去年できたばかりの「車両の料率クラスの細分化」によって、近年まれにみる値上がりをしてしまい、ユーザーにとっては痛い出費となっています。
その他にも、年齢による保険料の差別化、家族限定の廃止、年齢条件30歳以上の廃止など、ほとんどのユーザーにとって保険料が上がる改定がされてきました。
しかし、自動車保険はだれでも簡単に見直し、大幅に保険料を抑えることができます。
「昔からの付き合いで」
「買ったディーラーでお任せで入った」
「会社の団体保険だから安いはず」
といった具合に、見直しを何年もしていない人は案外多いようです。
車を買い替えるときは言うまでもなく、今乗っている車でもいつでも見直しが可能で、安くなる可能性は限りなく高いです。
ぼくもこのサイトを利用していますが、それまでと比べて保険料は3割ほど安くなって満足しています。
その下取り価格は妥当か?
車を買い替える時には必ずと言っていいほど「下取り」があるはず。
そして、この下取りについてぼくが1番声を大にして言いたいのは
「ディーラーだけでしか下取り価格を出すのはNG」
という事。
ディーラーでは下取りの交渉と値引きの交渉を同時にしますよね?
この「同時」というのがとっても肝で、
「交渉によって本当に下取り価格を上げてもらえたのか?実は最初に提示された金額が相場よりも低かったのでは?」
鋭い方だとこういった疑問を持ってしまいます。
ズバリ、現役の営業マンから言わせて頂きますと、これは正論ですし、ぼくらの作戦でもあります。
値引きが出来ない代わりに下取り価格を上げたように見せかけて、実は最初に提示した下取り価格はあえて下げた状態なんです。
こうしておけば、営業トークが得意なプロにとっては後は「がんばったように思わせるだけ」なので、実に楽な商売なのです。
逆に言うと、「下取りが無い商談」や「下取り価格の相場をしっかり把握しているお客さん」が相手だと、誤魔化しが効かないので営業マンは苦労します。
純粋に値引きだけでがんばらないといけませんからね。
要するに、「事前に買取店を利用してこの状態を作っておこう」という訳です。
満足する値引きをしてもらって、なおかつ下取りも良い値段が付いたらディーラーへ出し、もしつかなかったらそのまま買取店に売ってしまいましょう!
ただ、ディーラーへ行くだけでも面倒くさいのに、実際に買取店を何店舗も回るのは更にしんどいので、面倒な電話でのやり取りをほとんど無くした買取査定サービスを使ってください。
車の情報を入力するだけで、買取店同士が勝手に競り合ってくれる画期的な新サービスです。
査定は1回のみ、最大6000社が入札【セルカ】
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