目次
XC40・内外装のGOODポイント
インテリア
ボルボのルーツは言わずと知れたスウェーデンですが、内装はお国柄がいい意味で反映されています。スカンジナビアンデザインが凝縮されたシンプルで上品なインテリアが特徴かつセールスポイントになっています。
特に、V40まで存在していたインパネ周りの物理キーをほぼ廃止。
それに伴って必要最小限なボタンだけを残し、後は集中管理できる9インチ液晶を採用したインフォテイメント「センサス」にてオーディオ、空調、車両設定、インフォメーションをまとめて操作したり見たりすることができます。
この画面は雪国ならではの特徴があります。それは、手袋をしたままでも操作できるタッチパネルを採用している点です。
昔からボルボは厚着したり手袋をしたままでも正確な車の操作をできるように設計している希有なメーカーで、それが現代の車種群にも脈々と継承されています。
また、メーターパネルも12.3インチのTFT液晶を採用しており、こちらでナビの画面を見ることも可能になっています。
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さらに、このXC40が今までの輸入車と決定的に違うのは、国産車顔負けの収納スペースが豊富に準備されていることです。
ドアポケットにはA4ノートPCが余裕で収納できる大きさがあります。通常はスピーカーがドアに内蔵されているので、それが邪魔をして収納スペースとしてはかなり狭く使いづらいものでした。
ところがXC40は、この邪魔なスピーカーをダッシュボード前方のインシュレーター内部にウーファーも含めて配置することに成功しました。そのため、これまでには無い広大なドアポケットを作ることが出来ました。
また、この車は国産車でもあまり無い、箱ティッシュがそのまま入るセンターコンソールと取り外し可能なゴミ箱がついていますが、これらは日本のユーザーも意識した造りとなっているようです。
さらに、XC40はシートの良さもオススメポイントですし、グレードによりテキスタイルシートと本革シートを選択することができます。
最上級のInscriptionには流木を使用したドリフトウッドパネル、オレフォス®社製クリスタル・シフトノブなどを採用し、ポップな中にも高級感もうまく取り入れたスタイリッシュなインテリアが特徴です。
これだけコンパクトだと心配されるリアシート周りのクリアランスは、シートバックに課題がある点以外は頭上空間やレッグスペースに狭さを感じさせず、余裕がある感じがしました。

エクステリア
ブルドッグをモチーフにしたエクステリアデザインで、シャープなデザインの中にもかわいらしさも残した斬新なデザインを採用しています。
ボルボ特有のロングノーズも視覚的に目立っていて、全体的に実際の大きさよりも大きく感じる印象を受けます。
リアは視認性も兼ね備えたテールランプになっており、一目で「ボルボ」と分かるデザインになっています。
その他、樹脂パーツも積極的に採用したことにより、SUVならではのスポーティな感じも上手に組み合わされたバランスがよく取れたデザインになっています。

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内外装のBADポイント
インテリア
内装に関しては総合評価としてはかなりハイレベルですが、そんなXC40も改善してほしいポイントがあります。
それはリアシートの造りです。後方空間を作りたかったのか理由は不明ですが、2列目シートの角度です。かなり直角に近い角度となっていて、短距離移動なら気にならなかったですが、長距離になると疲れてくるかもしれません。
子どもならおそらく気にならないと思ますが、大人では若干腰が痛くなる可能性があります。また、リアウインドウのエンドラインが斜めにせり上がっているので、外の景色が見えにくく、閉塞感を感じました。

エクステリア
インテリア同様あまり欠点はありませんが、唯一あえて書くとするならば樹脂パーツの耐久性です。
私が以前所有していた2017年モデルのV40クロスカントリーも樹脂パーツがついておりました。
デザインとしてはコントラストがはっきりつくメリットと、オフロード感が出る点は良いのですが、石はねによる傷が目立ったり、年数が経つにつれて徐々に白濁化していく点が難点です。

これは無塗装の樹脂パーツの宿命なので致し方ないのかもしれませんが、それを防ぐために専用のコーティングもしましたがあまり解決には至りませんでした。
もう一つの気になる点は、リアコンビネーションランプの一部がLEDではなくウエッジ球である点です。40系はどうしてもこの点を省いてしまうので、安全面も考えマイナーチェンジでLEDを標準化してもらいたいです。(社外品で球切れ警告灯がつかないLEDランプも存在し、そちらに変えている方もいます)

走りと燃費
エンジンは2機種。それぞれ対象グレードは下記の通りです。
T4 AWD Inscription・AWD R-Design・Momentum(AWD/FF)・T4(FF)
● エンジン :水冷直列4気筒DOHC16バルブ [ガソリン]
(インタークーラー付ターボチャージャー)
● 総排気量 :1,968cc
● 最高出力 :140kW(190ps)/4,700rpm[ECE]
● 最大トルク :300Nm(30.6kgm)/1,400−4,000rpm[ECE]
T5 AWD Inscription、 R-Design
● エンジン :水冷直列4気筒DOHC16バルブ [ガソリン]
(インタークーラー付ターボチャージャー)
● 総排気量 :1,968cc
● 最高出力 :185kW(252ps)/5,500rpm[ECE]
● 最大トルク :350Nm(35.7kgm)/1,800−4,800rpm[ECE]
実際にそれぞれのエンジンを乗り比べてみました。
元々そんなに車重が重くないので、T4エンジンでも軽快に充分走ることができます。物足りなさは街乗りでは感じられません。
高速については様々なメディアの評論・オーナーからの話を聞くと若干追い越しでパワーがもう少しほしいと言う声も聞かれますが、基本は不足無いそうです。
唯一の難点は、ポールスターがT4にはインストールできないと言う点です。これがインストールできればT4でも充分なパワーになるでしょう。
一方、T5エンジン搭載車はパワフルで全く不足を感じることはありません。むしろパワーが必要にして充分過ぎるような感じを受けました。
低回転からのピックアップがよく、アイシン製の8ATとの相性も非常によかったです。
これにはポールスターをインストールすることができますが、必要性を感じさせる場面はあまりなかったので、188,000円の投資に対する費用対効果は実際に試乗されてから決めた方がよいと感じました。
燃費に関しては、やはり改善すべきというユーザーレビューが多いのも納得できます。日本仕様には残念ながらディーゼルエンジンが導入されておらず、日本にも導入を待ち望む声が数多く上がっています。
ただ、最近の各メーカーは電動化を推進しており、ボルボもXC40で本年にはEV車が投入される予定もある中で、ディーゼルを投入というのは現実的に可能性が低いでしょう。
サスペンション周りはフロントリア共にマルチリンクサスペンションを採用。低速時の突き上げが気になりますが、差ほど不快になるレベルでもなく、ロードホールディング性もSUVの中では優れているでしょう。
ワインディングでもきびきび走れるので、足回りは非常によくできていると感じました。
中古はどう?故障の心配はある?
ようやく新車のデリバリーが進んできて、所有して1年~1年半くらいのユーザーがで出始まったところです。そのため中古の在庫も少なく、出てもすぐ売れてしまうという現状のようです。
年式も新しいためか、初期モデルではワイパーモジュールに不具合があるという故障が定番になっているようですが、それ以外は大きなトラブルもなく、新車保証や延長保証、ボルボサービスパスポートの延長もくめるので中古でも何ら心配することはないでしょう。
下取りもボルボの中では高く、中古市場も安定していて比較的高めで取引されています。中古車でも値段が高いですが、納車が待てない方は少しお手頃な認定中古など狙うのもありかもしれません。
総合評価とおすすめグレード
総合的に見て非常によくできた車です。
ただ、残念なのはヨーロッパ市場にあるディーゼルエンジンモデルが導入されないこと。リアの居住性が向上されることが改善されればこのセグメントのSUVの中ではトップレベルに入るのは間違いないでしょう。
また、ボディサイズがワイドで1875mmあり、女性には多少慣れが必要でしょう。これらのマイナス要因も含んでも、まだ商品力は高いので、今後のさらなる向上を期待したいです。
最後におすすめグレードは3つ
FFがほしいなら、選択肢はT4 MomentumとT4のみになります。
また、本革シートが必須でない方もこちらの選択肢になりますが、装備面から考えたらT4 Momentumになります。
スポーティを求めるならR-Design、高級感を求めるならInscription一択になります。
T4かT5かについては一度試乗してから判断することを押すすめします。
それぞれの価格・装備については、ホームページを参考にして下さい。
XC40を買う前に自動車保険を見直そう
ここ数年、自動車保険は毎年値上がりをしています。
保険は保険会社全体で話し合い、毎年10月に保険料の見直しがされていますが、これから先も保険が安くなる可能性は限りなくありません。
特に最近できた「事故あり係数」や去年できたばかりの「車両の料率クラスの細分化」によって、近年まれにみる値上がりをしてしまい、ユーザーにとっては痛い出費となっています。
その他にも、年齢による保険料の差別化、家族限定の廃止、年齢条件30歳以上の廃止など、ほとんどのユーザーにとって保険料が上がる改定がされてきました。
しかし、自動車保険はだれでも簡単に見直し、大幅に保険料を抑えることができます。
「昔からの付き合いで」
「買ったディーラーでお任せで入った」
「会社の団体保険だから安いはず」
といった具合に、見直しを何年もしていない人は案外多いようです。
車を買い替えるときは言うまでもなく、今乗っている車でもいつでも見直しが可能で、安くなる可能性は限りなく高いです。
ぼくもこのサイトを利用していますが、それまでと比べて保険料は3割ほど安くなって満足しています。
その下取り価格は本当に妥当か?
車を買い替える時には必ずと言っていいほど「下取り」があるはず。
そして、この下取りについてぼくが1番声を大にして言いたいのは
「ディーラーだけでしか下取り価格を出すのはNG」
という事。
ディーラーでは下取りの交渉と値引きの交渉を同時にしますよね?
この「同時」というのがとっても肝で、
「交渉によって本当に下取り価格を上げてもらえたのか?実は最初に提示された金額が相場よりも低かったのでは?」
鋭い方だとこういった疑問を持ってしまいます。
ズバリ、現役の営業マンから言わせて頂きますと、これは正論ですし、ぼくらの作戦でもあります。
値引きが出来ない代わりに下取り価格を上げたように見せかけて、実は最初に提示した下取り価格はあえて下げた状態なんです。
こうしておけば、営業トークが得意なプロにとっては後は「がんばったように思わせるだけ」なので、実に楽な商売なのです。
逆に言うと、「下取りが無い商談」や「下取り価格の相場をしっかり把握しているお客さん」が相手だと、誤魔化しが効かないので営業マンは苦労します。
純粋に値引きだけでがんばらないといけませんからね。
要するに、「事前に買取店を利用してこの状態を作っておこう」という訳です。
満足する値引きをしてもらって、なおかつ下取りも良い値段が付いたらディーラーへ出し、もしつかなかったらそのまま買取店に売ってしまいましょう!
ただ、ディーラーへ行くだけでも面倒くさいのに、実際に買取店を何店舗も回るのは更にしんどいので、面倒な電話でのやり取りが1回で済む買取査定サービスを使ってください。
車の情報を入力するだけで、買取店同士が勝手に競り合ってくれる画期的な新サービスです。
査定は1回のみ、最大6000社が入札【セルカ】
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